Vol.61
子供机
2005.1.17
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1月11日和音堂さんに子供机が届きました。幅1m50cmのミズナラの一枚板です。
一般的な学習机をイメージされていると「あれ?」と思われるかもしれません。
この一枚板に至った理由は、工芸家の前田純一先生と雑談していた時、
「学習机には色々な機能がついているけど、使わない年代になってしまったら
リサイクルも出来ず、ただの粗大ゴミになってしまう。悲しいよね。
例えば、一枚板なんかどうだろう?子供机として使った後、
大学生になったら上京のときも持っていく事が出来るし、
お嫁に行ったら、丸脚をつけて、ダイニングテーブルにもなる。
年を重ね、余裕が出来た時、ちょっと良い脚をつけてリビングテーブルに・・・
子供と一緒に成長していく机も良いよね」というお話しがあり
そうだなあと何気に思っていたのですが、
その後しばらくしてから和音堂さんから子供机の相談を受け、
この話しをした所、共感していただき、早速前田先生と天板探しに行きました。
偶然良い板が見つかり、加工をお願いしました。
そして1月11日の朝、前田先生から「出来たよ」とお電話を頂き、
「出来れば、今日届けていただけないでしょうか?」と。
その日は偶然にも和音堂さんのお子さんの誕生日。前田先生も
「やっぱり何かの縁かな」と快く引き受けてくださり、サプライズ!な誕生日になりました。
名前入りの天板の当面の脚は、無印のサイドキャビネットです。
もう少し高さのいる年代になった時は、積み木の様に
高さを変える事の出来るものも面白いかなあ・・・。
大喜びのお子さんはすぐに机に文房具や鉛筆削り、写真を並べ自分の世界を作っていました。
「大学に行っても持って行くんだあ」とはしゃぐ姿に感激しました。
子供に無垢の天板なんて・・・と思う人もいるかもしれません。
傷つけても削って直す事も出来るし、傷つけるとどうなるかも分かってくると思うんです。
杉板の床材のワックスに使った「蜜ロウ」をたまに天板に塗ってね!とアドバイス。
使えなくなったら捨てるのではなく、モノを大切にする心も養えるのではないでしょうか。 |
Vol.62
山のアトリエ
パーティー
2005.1.23
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松本市街地から車で約40分、三城の牧場手前に木工藝家の先生のアトリエがあり、
念願のホームパーティーにお招きいただきました。松本の市街地を出るときの気温はマイナス3度、
山の中の三城につく頃にはマイナス13度にまで下がっていました。
御自宅の中では暖かな暖炉と先生御夫妻、そして4匹のワンちゃんたちに歓迎していただきました。
友達ご夫婦の作っていただいた、マグロとタコのスモークと自家製ドライトマトのサラダ、
ジャガイモのサーモン包み焼きオレンジソース添え。
先生作の火鉢の上では空豆と里芋を皮ごと焼き、先生の奥様に作っていただいたブイヤベース、
デザートには外の雪の中で作ったアイスクリーム。
どの料理もとてもおいしいし、気持ちいい部屋の中で暖炉に暖められながら、
心地いいジャズ・・・と時間の過ぎるのがとても惜しい、そんな夜でした。
結局午前2:30過ぎまでお邪魔してしまい、外に出てみると
北斗七星の輝く澄み切った冬の夜空が広がっていました。
星の光が当たり一面の雪に反射して、意外とあたりが明るいことにビックリ。
なんとも心地よい冬の一夜でした。先生御夫妻、楽しい時間と空間を有難うございました! |
Vol.63
カラー
2005.1.31 |
昨日は友人の結婚式&披露宴へ出席してきました。長い間二人を見ていたので、感激も一入です。
披露宴の最中、ふと思ったのは、先週読んだ小説でした。
それは結婚式のシーンでこんな場面でした。
・・・手に抱える花束は、薔薇でも百合でもなく、カラーだった。
カラーは柄が長い。そして重い。式が終っても、
カラーの花束なら列席者の独身女性に投げてやらなくても不自然ではない。
自分の幸せを他の女に分けてやろうなんて絶対考えない女・・・
読んでいて、つい笑ってしまいました。
ちょうど9年前の披露宴で、まさに選んだブーケが白のカラーでした。
確かにブーケトスはしませんでした・・・
でも、今だかつて映画で見るようなブーケトスに遭遇したことがありません。
友人に聞いたら「何度かあるよ・・・」と。
私を含め、私の友人は幸せを分けない意地悪な性格?・・・
なんて、みんなが聞いたら怒るだろうなあ、ごめんなさい。
ちなみに昨日の彼女もカラーでした・・・
ブーケ一つにしても、選び方で良くも悪くも色々な見方が出来る事に感心しました。
何はともあれ、最後の挨拶まで笑いの絶えない素敵な披露宴でした。末永くお幸せに! |
Vol.64
こづゆ
2005.2.7
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こづゆは会津の郷土料理です。初めて知ったのは、昨年の年末、大雪になった日の事でした。
会津出身のお客さんからの差し入れでした。
祭りや祝いの日、お正月、又、冠婚葬祭の時には必ず膳につけられる
会津を代表する郷土料理のひとつだそうです。
江戸時代後期に武家料理から庶民の間に広まったもので、
会津漆器の洗朱の手塩皿に盛り、わんこそばの様に何杯もお代わりの出来る酒の肴。
里芋、人参、しいたけ、たけのこ、糸こんにゃく、銀杏、貝柱など
山の幸と海の幸とを使った具の沢山入った上品な薄味の汁煮物です。
そして忘れていけないのは「まめふ」
豆麩・・・の字のごとく、小さなコロコロしたお麩です。
こづゆは前日から二日がかりで煮込んでいくそうなのですが、
煮込んでも煮くずれせず、モチモチした食感がクセになります。
松本近辺には売ってないのだろうか?と探した所、一番近くのスーパーにも置いてありました。
手塩皿入りのこづゆセットもお土産で頂き、
何度かチャレンジしてみましたが、この時期にぴったりの一品です! |
Vol.65
子供の心にも響く家
2005.2.14
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ここ松本の事務所兼自宅を工事している時、
前の通学路を通る小学生に「ここ何が出来るのかな?」「飲み屋さんかな?」など
工事に関心を持ってくれる様な会話を何度か耳にしました。
また道路面の丸窓の位置を決める時、同じ大きさのダンボールを切り、
上棟後、外部に張り、位置を確認しました。
暫くしてから、小学生が大工さんに「丸窓いつつくの?」と質問。
大工さんが「何で知っているの?」と聞くと、「だってダンボールが張ってあったもん」と。
意外と見ているんだなあと驚きました。
また、和音堂さんのお子さんもお友達に「ウチには名前がついているの」とか
言っているのを聞くと、家づくりも子供にとっても大きなイベントなのだと思いました。
そういえば、私も子供時代に遊びに行った家などよく憶えています。
和風の広い庭にL字型の平家で、田の字型に和室が続いていたH君の家、
打ち放しの塀とテニスコート半面が庭にあるIさんの家、
上棟式に餅投げをした典型的な農家住宅のKさんの家、
外の階段を上がり、2階が広いリビングだったMさんの家、
玄関を入ると階段があり、上部から十字架のおりていたTさんの家etc・・・
去年、一番印象に残っているH君の家は取り壊され、更地になり、
5軒位の分譲地になってしまい、淋しく思いました。
周りには大きなお屋敷もあり、下町の雰囲気のある小さな長屋もありと
様々な顔を持つ家が多かったせいか、刺激があったのかもしれません。
そんな子供時代の経験が今に繋がっているのかもしれないと思うと、
今家をつくる立場になった今、子供達の心にも響くような家をつくっていければ嬉しいと思います。
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Vol.66
旅のひとこま
2005.2.21
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7年ぐらい前から建物のスケッチを描いています。
昔は気の向いたときに描くくらいでしたから、あまり枚数は増えませんでしたが、
このHPでアップするようになり半分使命感にかられながら、
時間を見つけては、チョコチョコと出掛けていき、なるべく手間隙かけずにサラサラなんて。
そのおかげでスケッチもだいぶ増え、クリアファイルも2冊目に入ろうとしています。
ここまで来ると増えるのが楽しくて、早く描きたそうなんて思いますね。
なにかひとつのことを長年続けるのは難しいことですけど、
このクリアファイルを見返してみてひとりでニンマリしているこのごろです。
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Vol.67
初めてのプラン
2005.2.28
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生まれて初めて住宅のプランをしたのは、高校2年生の時でした。
家庭科の授業での課題で、マス目の用紙に理想の家のプランを作成するというものでした。
普段なら家庭科は大嫌いな授業で、サボリがちだったのが
家のプランをつくると言う事が、楽しくて楽しくてワクワクした事を憶えています。
丁度その頃は、大学はどうしよう・・・とか、将来は何になりたいのか・・・とか
漠然と考えていた頃でもありました。
友人のこだわりのある部屋を見て、インテリアにも興味を持ち出した時期とも重なり、
プランづくりってこんなに面白いんだあ!と、この道へ進む決意を固めたのです。
この高校生の頃描いた「初めてのプラン」には「何もない部屋」と言うのがありました。
「何もない部屋」は、室名もなく、寛ぐとかご飯を食べるとか客間とか
特別な意味を持たない、ただの空間という事でひと部屋設けたのですが、
これが先生には理解されませんでした・・・
何か室名をつけなさいとか、何か意味をつけなさいとか、怒られました。
それでも何も室名はつけなかったので、成績は悪かったですが
理解してくれなかった家庭科の先生にも、感謝しております。
PS・明日、大江千里似の友人が信州にて新しい門出を迎えます。
信州は空気も人も良い所です。頑張ってください!
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Vol.68
災害用包装食
2005.3.7
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先週の土曜日、北杜夫の「どくとるマンボウ青春記」の舞台となった
県宝・旧制松本高等学校校舎を利用したあがたの森文化会館のある
あがたの森公園の北に位置する蚕糸公園で地区の防災訓練があり、参加してきました。
日本赤十字の方による災害時の「炊き出し」の練習も行われました。
そこで登場したのが、災害用包装食。
大きさはA4用紙の半分で、中低圧ポリエチレン製の
「ハイゼックス」と言われる炊飯袋に、同量の米と水を入れて輪ゴムで縛り、
お湯の中で30分煮沸し外に出して5〜10分蒸らすだけでお米が炊く事が出来るというもの。
(今回は、訓練という事もあり、ここに五目の具が入り、
とても美味しくでき、お昼ごはんのメインになりました・・・)
最悪の場合、釜に入れる水は泥水やプールの水でも大丈夫で、
阪神淡路大震災の時も活躍したそうです。
また、保存期間も長く、夏季でも2日、梅干や酢などを入れると一週間程度で、
食器や箸を用いず食べる事が出来るのも便利です。
中越地方でも昨年大きな地震に見舞われ、例年にない大雪の中
仮設住宅で多くの人が暮らしていらっしゃいます。
私たちも災害は他人事ではなく、非常食などの防災用具の備えや
いざと言う時の家族の集合場所や連絡方法の確認、
地域の訓練の参加など、日頃から気をつけなければならない事を実感しました。
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Vol.69
健康な暮らし
2005.3.14
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今日、ようやく確定申告が終わりました。
申告期限前日の提出で、ギリギリセーフという感じでしょうか。
最近は国税庁のホームページで申告書の作成が出来るのでだいぶ楽にはなりましたが。
いつもは2月中に申告を終えるのですが、今年は期間間際で慌ててしまいました。
要領が悪いのか、忙しがっている毎日に
先週、忙しがっていてはいけないなあ・・・と実感しました。
親しい友人が倒れ、即手術になりました。
3週間位の入院で良かったのですが、遅かったら命とりだったようです。
そう言えば、ここ数ヶ月、親しい人が入院する事が続きました。
会社の健康診断で病気発見のケースや、
お父さんと同じ症状でもしや・・・と思い病院へ行き、病気発見ケースなどなど。
自営なので会社での健康診断は勿論ありません。
健康で暮らすことが一番だね・・・と語りあってしまいました。
自分達で気をつけて、定期的に受けるしかありませんが、
忙しがっていて、延ばし延ばしになってしまっています。
「忙しい」という字は「心を亡くす」と書きます。
まさにその通りだなあ・・・なんて、ふと思いました。
今年こそは健康診断受けるぞ!と決意しましたが、重い腰が上がらないので
なかなか個人では行かない、自営業の友人や専業主婦の友人など、
みんなでツアーを組んで行こう!と声を掛け始めている所です。
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Vol.70
春の楽しみ
2005.3.21
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冬は冬で、身体が温まるような美味しいお酒がありました。
沖縄の泡盛「八重泉43度」は、今年の冬も色々なお鍋と共に楽しみました。
お彼岸も過ぎ、だんだん春が近づき始めた今日この頃の楽しみは
「王様のジョッキ」で飲むビールです。
プロ野球開幕まであと10日。ビールの季節になりつつあるでしょう。
この王様のジョッキ、名前通り堂々としたスタイルも飲み人の気分を高めますが
何より泡立ちが良いのです!発泡酒も美味しい!・・・と夜な夜なビールを飲んでいます。
松本市は、美容院も多いことで有名ですが、バーも多いんです。
新聞に入ってくる「タウン情報」などにも特集が組まれていたり、
「信州松本BAR紀行」という小冊子もあったり、
市内のバーは雰囲気も良く、女性一人でも入りやすいお店があります。
先日もパルコ近く、一枚板のカウンターのあるバーへ行き、
オススメの「ストロベリーとフロマージュのスムージー」を頂き
一足早い春を満喫してきました。
このお店、メニュー最初のページのお酒は季節を感じさせてくれて
幸せな気分にさせてくれます。梨の季節のソルティードックも最高でした。
大好きなお酒で春を感じる今日この頃でした・・・ |