Vol.41
武相荘
2004.08.16
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東京都町田市の小田急線、鶴川駅から歩いて15分位の自然が残る中に
「武相荘(ぶあいそう)」は建っています。
この茅葺き屋根の農家は、1940年から98年、
白洲次郎・正子夫妻が住んでいた邸宅で、現在は一般公開されており、
邸内には着物、骨董の食器など、ゆかりの品が季節ごとに展示されています。
家の中心であるリビングは、当初土間だった場所に床を張り、洋間に改装、
その後床暖房を入れ、現在の白いタイル貼りへと変わっていったそうです。
古い民家にはアンバランスにも思えますが、仕切りの格子や漆喰の壁とも見事に調和し、
何とも言えない落ち着いた雰囲気を醸し出しています。
初めて武相荘を訪れたのは、自宅の実施設計が終わりかけの頃で、
母の友人に誘われ出掛けていきました。
一歩足を踏み入れ、この白い土間を目にした時、「これだ!」と思いました。
自宅の土間もタイル仕上の予定でしたが、
イメージは素焼きの「テラコッタ」タイルでした。(当時の流行もあったのですが)
和とも洋とも捉えられ、流行に左右されず、ずっと変わらず落ち着いた雰囲気を出せる。
こういう磁器質の白いタイルの使い方があるんだなあと感心してしまい、
早速、図面も修正しました。
(金額的にもかなり下がったので、なお、良い発見でした!)
白洲正子さんは晩年「家と一緒に呼吸しながら四季の移り変わりを自分の肌で感じる、
そういう暮らしがしたかった」と書かれています。
近隣は大きく様変わりをする中、今も自然を感じる事の出来るこの家は
ひっそりと建っています。
今の時期は、夕顔や山百合、盗人萩が綺麗に咲いている頃でしょうか?
冬の手前にしか訪れた事が無いので、秋・春・夏も楽しんでみたい空間です。 |
Vol.42
甲子園
2004.08.23
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北海道代表・駒大苫小牧高校、優勝おめでとうございます!
アテネオリンピックが盛り上がる中、甲子園でも熱戦が繰り広げられ、
そして春夏通じて、初めて真紅の優勝旗が津軽海峡を越えました。
昔から北海道は雪のため、他県よりも練習時間が短くなるので弱い・・・
なんて言われていましたが、これで、そんなジンクスは無くなりましたね。
長野県代表でここ松本市にある塚原青雲高校は、惜しくも初戦敗退でしたが・・・
故郷・千葉県代表も初出場ながら、東北高校にも勝ち、準決勝まで頑張りました。
高校生の頃は、県大会の応援へも行き、炎天下、真っ黒になりながら
スタンドで声を張り上げました。甲子園で応援するのが夢でした(叶いませんでした・・・)
決勝戦の日は、夏休み中の登校日に重なり、慌てて家へ帰って来たものでした。
幾つになっても、夏の高校野球はいいものです。
今年もプロ野球で活躍する選手が生まれてくるのでしょうか。
同じ年で、甲子園でも活躍した中日の立浪選手や阪神の片岡選手、
伊良部選手は、なんだか同級生の様な感じがします。
引退しましたが、元横浜で脳腫瘍を克服し、野球にカムバックした盛田選手も、
同じ年で甲子園で活躍していました。
彼らが今でも頑張って活躍している姿をみると、自分も頑張ろう!という気持ちになります。
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