GENtiArchitectsDESIGN モクジヘモドル
Vol.361
エコカラット
&ヌリカラット

2010.11.08
INAXの「エコカラット」は、粘土鉱物などの微細な孔を持つ原料を焼成した内装壁材です。
エコカラットの微細な孔は、湿気を吸ったり吐いたりするのに適した大きさに設計されていて、
室内の湿度が高くなるとこの孔が湿気を吸収して湿度を下げ、逆に湿度が低くなると湿気を放出して潤いを与えます。
ショールームでも、エコカラットの壁に霧吹きで水を吹きかけ、その調湿機能を見ることが出来ます。
そのすぐれた調湿機能とデザイン性が評価され、教科書によく出てくる
国宝・高松塚古墳壁画の修復施設内壁に採用されたそうです。
エコカラットはタイル状に対し、「ヌリカラット」は、その名の通り塗り材です。機能はエコカラットと同じです。
現在、進行中の現場、「バルコニーのある家」さんでは、今週からエコカラット&ヌリカラットの仕上げ工事になります。
エコカラットをリビングの壁掛けテレビを設置の壁一面にアクセントウォールとして、
その他の壁をヌリカラットで真っ白く仕上げる予定です。

今週11/11(木)より、INAX松本ショールームにて、アーキクラブ信州@中南信のパネル展を23日まで開催。
パネルは、メンバーの各建築家が、トイレ・洗面・浴室・キッチン・タイルの水廻り空間をご提案。
最終日の23日(祝日)には、「水廻り本音トーク INAX松本ショールームアドバイザーVS建築家」
館設計工房さんによるトークイベントも。
モザイクタイルのコースター作りも開催いたします。
皆様のお越しをお待ちいたしております。
アーキクラブ信州@中南信のHP→http://archiclubshinshu.web.fc2.com/EVENT2010.html
Vol.362
マンデーコラム

2010.11.15
マンデーコラムをこのホームページ上で始めたのは2003年10月29日、今からちょうど7年前です。
そして362回という回数を重ねてきました。
我ながら振り返ってみると驚きです。継続は力なり・・・になっていればいいのですが。
小学生の頃は新聞部に属し、日本一の学校新聞を作ったこともあり、将来の夢は新聞記者でした。
中学校の演劇部では脚本を書いたり、高校の学園祭のビデオ映画の
脚本も担当させてもらいました(ついでに主演も・・・)。
書くことは子供の頃から好きでした。
このマンデーコラムを、どこかで誰か々が読んでくれる事がとても嬉しく、今日まできました。
ネタがなくて困った週も勿論ありますが。
たまに読み返すと穴があったら入りたい話もあったり、これは良い!と自画自賛したり。
7年も経つと、パブロフの犬状態で、月曜=コラムを書かねば!になっております。
この年月の中、たくさんの住宅の設計をさせて頂きながら、このマンデーコラムも続けてくる事が出来ました。
今日は多くの皆さんに感謝を込めて・・・有難うございます。
500回、1000回に向けて頑張ります!
Vol.363
大家族
みんなで
暮らそう!

2010.11.22
「JKタウン和田西原〜こんな処に暮らしたい〜アイデアコンペ」の最終審査の公開プレゼンテーションが
昨日、ジャスコ南松本店で行われ、最優秀賞に選んでいただきました。
そのご提案の内容を是非ご覧ください!
「大家族みんなで暮らそう」
以前の日本での暮らし方は数世代同居という暮らし方が一般的でした。
特に長野県ではそういった形態がよく見られました。
しかし経済成長と共に核家族化がすすみ、少人数での暮らしが増え、
そのことによる問題点も明るみに出てきているのも事実です。
団地全体の高齢化や一人暮らしの老人の孤独死、
また希薄な近所付き合いによるコミニティの崩壊なども問題になっています。
そこでJKタウン和田西原が更に活気あふれた、後世に渡り魅力的な街を維持するためのご提案です。
とにかくたくさんの人に住んでいただくために、たとえば複数の続き区画を同時に購入してくれる方にはまとめ割り、
暮らす家族の人数によって家族割り、ちょっと携帯電話みたいですが、こんなのもいいかもしれません。
しかし今回の提案では住宅単体としての機能や性能といったどこの敷地にでも対応できる
アイデアではなく、このJKタウン和田西原の立地条件を生かした提案をしたいと思います。
まず敷地の選定として北側道路と南側道路をつなげる敷地として、302 と303 を選びました。
ここでは仮想家族を想定し、松本の市街地中心部に住んでいたご夫婦が是非息子たち家族と住みたい、
がしかし今の敷地ではそんな大きな家は建てられない。
そのためJKタウン和田西原の 2 区画に家を建てることにした。という設定です。
両親と長男夫婦、子供たちの 6 人家族は南側の303 に計画し、
次男夫婦と子供 3 人の家族は北側の302 に計画します。
このJKタウン和田西原には北公園と南公園を繋ぐコミニティベルトがあります。
このコミニティベルトの延長線上にあるこの敷地にも北側道路と南側道路を繋ぐコミニティベルトになる小道を計画して
ご近所の方が通り抜けたり、来訪しやすい環境を作ります。
このコミニティベルトの中央には両家族やご近所さんが入ってこれる、家族の集まるエリア「大家族の広場」を作ります。
この「大家族の広場」には小学生の子供の友達やご近所のおじいちゃん、おばあちゃんなど様々な世代が集まり、
ときには近所の小学生がおじいちゃんに将棋を教えてもらったり、キャッチボールをしてもらったりという、
地域ぐるみで子供たちの面倒を見たり、気に掛けていただいたり、世代を超えた交流も行われるようになります。
それぞれの家のレイアウトはこの「大家族の広場を中心にコミニティベルトと並行にそれぞれの家族の集まる
リビングダイニングを配置し、お互いが「大家族の広場」越しにそれぞれのリビングが見渡せる様になっています。
この部分がそれぞれの開放した空間になり、その軸線からはずれた部分が水周りやプライベート空間になります。
このコミニティベルトを中心とした大家族の暮らしが家族間の交流だけでなくご近所を取り込んみ、
世代を超えた「心と心をつなぐ交流の場になっていくのです。
Vol.364
翠恵庵
〜北原町の家〜

2010.11.29
先週、このコラムで書いたような「大家族みんなで暮らそう!」のような二世帯住宅が完成いたしました。
今週末、お施主様のご好意により、完成見学会を開催致します。
12月4日(土)・5日(日)、時間は10:00〜16:00です。
この週を皮切りに、3週連続、完成見学会を開催いたします。源池設計室としても初めての試み。
多くの方々に工務店さんと共に丹精込めてつくった住宅を見て頂ける事はとても嬉しいです。
「翠恵庵」さんは、閑静な住宅地にしっとりとした落ち着いた佇まいの二世帯住宅です。
南側道路の13mの間口に対して奥行きのある120坪の敷地に建替えでした。
以前お住まいだった住宅は昭和48年に建てられました。
そのイメージを残すため、こまめに手入れされた庭は極力そのまま残し、その横を通り玄関へ誘っていきます。
前面の道路幅員があまり無いため、町並みや通行者に威圧感を与えず、周囲に溶け込むような外観イメージをまず考えました。
道路側に空間を取り建物をレイアウトし、更に道路からは低層部分のみを見せることで、
建物の重心を低く抑え空間に落ち着きを与えています。
一見すると、こじんまりとした平屋の住宅を思わせるような外観です。
その低く抑えた低層部分より更に低い玄関の庇が来訪者を室内に招きいれます。
内部は外観からは想像しにくいような奥行きのある空間が広がります。
翠恵庵 : 庭のみどり、いつくしむ、めぐみ、もえぎ、翡翠(ひすい)の宝石言葉の平穏・安定・慈悲・知恵・・・
色々な思いを込めてお施主様がつけてくれました。
Vol.365
スリムハイキ

2010.12.06

昨日、一昨日の完成見学会へ多くの方に足を運んで頂き本当に有難うございました。
50組を超える多くの方々にお越し頂き、対応しきれない面もあり失礼いたしましたが、
今週、来週と完成見学会を開催いたしますので、是非またお越しくださいませ。

今週末12月11日(土)・12日(日)、お施主様のご厚意により、完成見学会を開催する住宅「maison du ティオレ」さんの
キッチンのレンジファン「スリムハイキ」が先日取付けられました。
スリムハイキはその名の通り、フードのないすっきりとしたレンジファンです。
従来のレンジフードファンは、天井面に設置して天井面から排気していましたが、
スリムハイキはIHコンロ近くの壁面に設けた吸込口から排気するシステムです。
室内グリルはステンレス製、室外ファンユニットも亜鉛メッキの鋼板。
使用しないときはフタもクローズします。
お手入れ方法はとてもカンタン。基本的にはサッと拭くだけで、たまに吸込口を取り外し、洗って下さい。
お掃除の手間がかからないことも大きな特徴です。
Vol.366
「maison du
ティオレ」

2010.12.13



先週末の完成見学会にはたくさんの方にご来場いただきましてありがとうございます。
またお貸し頂いたお施主さん、ご協力頂いた工務店さんありがとうございました。
このmaison du ティオレの敷地は、分譲地は団地全体が「アメリカン住宅街をイメージしたまちづくり」を
コンセプトにしていたため、「洋風住宅を建てること」という規制がありました。
クライアントからたくさんの要望がありましたがその中でも特に
@ パジャマのままでも外に出られるウッドデッキ
A 家族の司令塔になるキッチンの存在(キッチンを中心にしたゾーニング)
B LDKからつながるスタディーコーナー
C 家事楽な家 がありました。
建物のレイアウトにあたり、道路と敷地が45度振れているため南側の方向イメージがとりづらく、
敷地と並行に建物をレイアウトすると採光を取り入れにくくなります。
このため建物の形を南側に雁行させ、南面を開放させることで、
東側の朝陽と日中の日差しを取り入れやすい形状としています。
各ゾーン構成は、一番日当たりのいい場所にリビングと吹き抜けを配置し、
そこを囲む形でウッドデッキやキッチン、ダイニング、水周りをレイアウトしています。
その吹抜にある階段で2階の子供室などのプライベート空間とつながります。
この家において最重要としているキッチンは共働きのご夫婦が二人で使うことも多いため
セパレート型とし、キッチンから全てが見渡せる位置関係になっています。

Vol.367
「バルコニーの
ある家」

2010.12.20


先週末の完成見学会にはたくさんの方に足を運んでいただき、有難うございます。
また3週連続、お時間を割いていただいた方々も多く、本当に有難うございました。
この「バルコニーのある家」は朝日村の周囲を畑に囲まれたのどかな場所に建っています。
周囲には隣接する建物は無く、360 度全てからこの住宅を見ることができ、南側には洗馬の里山が見え、
北東には松本平が一望できます。
当初、クライアントからいただいた要望は「ヨーロッパの田園風景の似合う家」、
「2階をリビングなどの生活スペースにしたい」というものでした。
私たちは日ごろから設計姿勢として建物は住まう方だけではなく風景として周辺環境との共有所有物と考えています。
しかしこの敷地については周囲にJAPANを感じさせるものは無く、「ヨーロッパの田園風景」もアリだと思いました。
屋根は山並みを意識し切妻とし、外壁はシックイ塗りをイメージさせる白色、
アクセントに米スギの板を横張りにし、白い壁とのメリハリをつけています。
夏の草木、野菜の緑にも、冬の真っ白な雪景色にもよく合う外観です。
内部は1階に寝室や客間などをとり、子供室やLDKを2階に配置しております。
2階のリビングダイニングは道路からのアプローチとは反対の落ち着いた東側に配置し、
北東のコーナーの窓からは朝陽が差し込み、
松本平の夜景が一望できます。
南側は里山に向かってバルコニーを設置することで民家からの視線を遮り、さらに室内空間の広がりを持たせています。
このバルコニーが家の巾全体に渡っていることで、リビングだけでなく、
脱衣室や浴室からもバルコニーに出ることが可能です。
一列に伸びたバルコニーが室内と外部とを回遊できる空間構成にしており、
この回遊性が動線面のメリットだけでなく、家族のコミュニケーションも豊かにしてくれます。
Vol.368
2010年末

2010.12.27
今年も一年間お世話になりました。
設計活動の中でお会いしたお施主様ご家族はもとより、工事に携わっていただいた多くの方々、
建設地の近隣の方々に感謝の意を込めまして、今年の締め括りのご挨拶とさせていただきます。
事務所開設から丸7年が過ぎました。
兎年の2011年は、ウサギだけにピョンと更にステップアップしていきたいと思います。
来年も風景に溶け込むような建築を心掛け、より心地の良い空間を提供していきます。
今年一年間有難うございました。来年も乞うご期待を!
(shinya)
3週連続の完成見学会を開催させて頂いた全ての物件が無事お引渡しとなり、それぞれお引越しをされ、
新しい家で新しい生活が始まりました。感無量の時です。
正真正銘?の一番風呂、どんな気分だったのでしょう。
今年も最後の一週間になりました。3軒の物件が5月から順次始まり、毎年の事ですが走り続けた1年でした。
来年も走り続けます!春先からの工事に向けて、箱根駅伝のように襷をつなぐように走り続けます。
今年もたくさんの出会いがありました。たくさんの方々にお会いできました事に感謝いたします。
2011年も笑いの絶えない楽しい源池設計室で行きたいと思います。
来年も宜しくお願い申し上げます。
(yoko)
Vol.369
2011年

2011.01.04


あけましておめでとうございます。本年も宜しくお願い申し上げます。
今年も春からの工事に向けて、住宅のプランやクリニックの実施設計図面を進める事から始まりました。
昨年末竣工の3物件の竣工写真も1月中には順次HPにアップしていきたいと思います。
また昨年は富士見町・乙事林間住宅での「手づくり雑貨と手づくり家具のある暮らし」展で沢山の仲間が出来ました。
今年もやりますよ!2011春に。乞うご期待。
そして3月には2組の設計事務所で、塩尻えんぱーくにてイベントを企画しております。
只今構想中ですので、詳しくは(決まり次第・・・)HPにアップします。こちらもお楽しみに!
今年は年賀状に結婚・再婚の嬉しいお知らせが続々届き、幸せを分けてもらった気分になりました。
幸多い年になりそうです。
源池設計室は、ウサギのように今年は跳ねます!
Vol.370
オンナノ台所・
オトコノ台所

2011.01.10
【オンナノ台所】

色々と忙しいオンナノ台所は、家の中心、家事の要。
あれもしながら、これもしながらのキッチンは動線が重要。
いかに手際よく、作業しやすく、そしてきれいに保つ。
でも実用だけでなく、キッチンの楽しさを見せたい。
オープンな棚の彩りの食器、ちょっとかっこいい家電。





【オトコノ台所】

週末住宅のオトコノ台所は、遊びそして憩いの空間。
好きなものに囲まれ、自然を楽しむ。
そして仲間と集い、もてなす。
作業しやすい、メリハリのあるキッチン。
無造作な感じもいい。



昨年のINAXアーキクラブ信州の秋のイベントで作成した水廻り空間の展示パネルの一部です。
この時、それぞれのお施主さんがオススメのパスタレシピを教えてくれました。
そのレシピについては次週・・・
Vol.371
オンナノ台所・
オトコノ台所
ソノ弐

2011.01.17
先週に引き続き・・・
それぞれのお施主さんがオススメの簡単パスタレシピをご紹介。
【オンナノ台所】
@熱したフライパンに多めのオリーブオイル
Aにんにく、鷹の爪、輪切りにした茄子を投入
Bホールトマト、コンソメ、塩、こしょうで味つけ
Cパスタにからめ、大葉をちらして完成!
【オトコノ台所】
@すりごま、わさび、めんつゆを好みの味で混ぜる
A茹で上がったパスタにあえる
Bきざみ海苔をかけて完成!
早くて簡単、ヘルシー、そして美味しい!
教えていただいたレシピは我が家の定番ランチメニューになりました。
Vol.372
蓄熱式電気暖房器

2011.01.24
ブログにも書いたのですが、先週の金曜日、事務所(兼住宅)に蓄熱式電気暖房器を設置しました。
これまでの暖房は、居間にFF式石油暖房機、土間に電気式床暖房が入っていました。
居間の暖房はフル活用していましたが、土間の床暖はお客さんが来る時だけの使用・・・というパターンが多かったです。
そこで今回、これまでの暖房はそのままなのですが、新たに土間に6kWの蓄暖を入れました。
まずは、電気の配線工事。
今までは電柱から住宅への引き込みの幹線の太さ14sqを38sqと太くします。
蓄暖1台ですとここまでの太さは要らないのですが、
今後蓄暖が増えた場合やエコキュートにした場合を見越してこの太さにしました。
電気メーターも「時間帯別電灯メーター」へ変更。
それから蓄暖を設置する場所に電源を持って行きます。
ユニットバスの天井点検口や床下点検口が大活躍。
設置場所には暖房機取付けの為の下地の補強材も取付けます。
置く場所の幅がそんなになかったので、今回は縦長タイプの蓄暖(ファンタイプ)を設置しました。
1日で工事は完了です。
内部の蓄熱レンガが水分を含んでいるので、最初はフルに蓄熱せず、50%で蓄熱、翌日は75%、翌々日に100%・・・
というように徐々に蓄熱量を上げていきます。
吹き抜けがあるので、朝起きると部屋中がほんのり暖かく快適になりました。
Vol.373
法政大学
55/58年館の
再生を望む会

2011.01.31
法政大学市ヶ谷校舎の55年館、58年館を取り壊して、新たに立て直す計画が進められています。
この法政の顔とも言うべき校舎は、戦後の日本の復興期に大江宏先生によって設計され、
1950 年代モダニズムの名建築の一つです。
以前、DOCOMOMO(近代建築保存推進の世界組織)から、55/58年館を「日本の近代建築100選」選定の
申し出があったそうですが、解体計画進行中という事情から選定対象外になってしまいました。
学内外から保存を求める声が上がり、昨年、法政大学55/58年館の再生を望む会が発足され、
新しい建物に建て替えようとする大学の方針に対して、「壊さずにリノベーションで考えてほしい」と要望しております。
HPはこちらです→http://www.55-58saisei.sakura.ne.jp/
首都圏の大学では名物建築が取り壊される例が相次ぐ中、
私もこの目にしっかり見てこようと、先週、市ヶ谷校舎へ行ってきました。(残念ながら私はここで学んでないのですが・・・)
黒いグリッドが美しい、50年以上経った今も斬新でモダンな建物です。
法政大学55/58年館の再生を望む会のHPでは署名も集めております。
是非残してほしい!とご賛同頂いた方は宜しければご署名もお願い致します。
http://55-58saisei.sakura.ne.jp/ml/postmail.html
Vol.374
すえもの

2011.02.07
陶器の別名、「すえもの(陶物)」
このやさしい言葉の響きが好きです。
「すえもの」を始めてこの春で8年目を迎えますが、上手い下手は別にして、
好きなものを好きなように形にしていく様にはまっています。
今日はここ最近の「すえもの」をご覧ください。
植木鉢と陶灯つくりが、ここ数ヶ月マイブーム(死語?)です。

Vol.375
夫婦

2011.02.14
立春の前の日、2月2日は「夫婦の日」
夫婦の日をネットで調べると、4月22日「よい夫婦の日」、11月22日「いい夫婦の日」、11月23日「いい夫妻の日」、
毎月22日は「夫婦の日」・・・と語呂合わせもどれか一つでいいのでは?と思うほど、夫婦の日がありました。
私達も夫婦というユニットで家づくりをしています。
何故か私の周りには夫婦ユニットで活動している人が多いです。
夫婦で花屋さん、夫婦で雑貨屋さん、夫婦で洋食屋さんetc。
一緒に仕事を始めてから6年半経ちました。
よく聞かれる事は「一日中ずっと一緒にいて疲れない?」
空気みたいな存在なのか、そんなに疲れません。
たまに一人で車に乗る時に自分の好きな曲をかける事が出来るのは嬉しいですが・・・
夫婦で設計事務所を始めてとても良かったと思っています。
家を使うのは、男だけでも女だけでもありません。
それぞれの視点をもって家づくりが出来ること、お互いの意見を聞いて新たな考えが浮かぶこと、
そしてお施主さんの意見を二人でそれぞれ受け止めることが、私達の大きな財産です。
3月に同じく夫婦ユニットの設計事務所であるスタジオ・アウラさんと、
家づくりとは?町づくりとは?・・・一緒に考える建築展を塩尻市のえんぱーくで開催致します。
家具屋さんやグリーンコーディネーターさんともコラボ予定です。
タイトルは「対になるもの」。
そう言えば、猫派のアウラさんと犬派の源池設計室は「対」になっている?
詳細はまたアップします。皆様のお越しをお待ちしております。
こちらも是非→→→http://www.houseco.jp/openhouse/detail/2296
Vol.376
MoserPendant

2011.02.21


先週は設計コンペのプレゼンテーション資料つくりに奔走した一週間でした。
今週からは又、春からの工事のTクリニックさんの実施設計と古梓川の家の基本設計を進めていきます。
昨年の完成見学会で好評だった照明器具「MoserPendant(モザーペンダント)」
翠恵庵さんの2階のファミリールームに2つ取付けました。
この照明器具のデザインは、
スウェーデンの陶芸家アヌ・モザー。
シェードは三層吹きガラスで、乳白色マット仕上で、
しずくのようなオーガニック・フォルムは、ガラスを吹きはじめた時にできあがる、ナチュラルな形です。
照明をつけた時の柔らかく拡散した光もいいですが、照明を消している時の存在感のある形も魅力的。
私もいつか陶芸でペンダントの照明器具を作ってみたいです。
ちなみに、この照明器具と迷ったのは、同じくルイス・ポールセン社の「TOLDBOD(トルボー)」
こちらもシンプルで好きな照明の一つです。
Vol.377
ビスケットの日

2011.02.28
今日2月28日はビスケットの日。
水戸藩士の蘭医、柴田方庵が長崎留学中にオランダ人から学んだビスケットの作り方を手紙にし、
1855年2月28日に、水戸藩に宛てて送った事から由来するそうです。
子供の頃、「ヘンゼルとグレーテル」に出てくる「お菓子の家」に憧れましたが、あの家は悪い魔女の家だったんですよね。
そしてこの童話の背景には中世ヨーロッパの悲しい史実がある事を大人になって知りました。
おいしい「ビスケットの日」なのに、話が暗い方向へ行ってしまったので・・・
2年前のクリスマスに子供たちがつくったビスケットのお菓子の家、ちゃんと「げんち」のネーム入りです。

このお菓子の家つくりで、将来建築家や大工さんを目指してくれたら?・・・なんて密かな想いも。
最近は、ご近所の「gen」さんの生姜ビスケットにはまっています。
Vol.378
余剰電力買取制度

2011.03.07
2009年の11月に始まった太陽光発電の新たな買取制度。
この制度、太陽電池を使って家庭で作られた電力のうち自宅で使わないで余った電力を、
住宅用は1キロワットあたり全国統一の金額で10年間電力会社に売ることができます。
現在の買取価格は1キロワットあたり48円です。
この単価の変更が来月の4月1日から。
おそらく現在の価格よりは低くなると予想されており、
価格は10年間適用なので、今月中と来月では大きな違いになってしまいます。
太陽光契約の申し込みを受付した日(受付日)の属する年度の購入価格が適用されますので
早々に設置されるご予定の方は、今月中に申し込んだ方がお得です。
ただし、受給開始日が受付日の翌年度の適用単価期限日(6月末日)を過ぎると、
原則として翌年度の購入単価が適用されますのでご注意を。
要するに3月末日までに申し込み、太陽光発電出来る日を6月までにする事がオススメ。
また今月中に工事しないと今年度の単価が適用されないと言って、契約・工事を急かす訪問販売もあるとか聞きます。
そんな事にならないように、工事は信頼のおける会社で!
Vol.379
対になるもの

2011.03.14
3月11日(金)に発生した国内観測史上最大のマグニチュード9.0の巨大地震、その甚大な被害の様子は
ただただ言葉を失うばかりで、被災された皆様に対しまして心よりお見舞い申し上げます。
一日も早い復興をお祈り申し上げます。
今週末に予定しておりますスタジオアウラさんと私達、「夫婦×夫婦4人の建築展」
このような状況の中開催してもいいのか悩みました。4人で話し合いました。
そして、少しでも世の中元気になるように、「開催」という方向で進んでいく事となりました。
昨年竣工した塩尻市民交流センター「えんぱーく」の2階、203号室と204号室にて、「対になるもの」をテーマに
夫婦ふたりで同時にひとつの建築を創っていく私たちが、それぞれの視点から、そして夫婦での視点から
居心地のいい空間、自分の居場所を考えました。
これまでの実例のパネル展示もございますが、
4人それぞれが考えた「塩尻大門通りに建てるなら」の住宅のプレゼンテーション、
中に入ってその空間も楽しんでいただく6尺箱、5尺箱、そして、その他の箱、箱、箱。
また、グリーンコーディネターの風知さん、家具のスタイル・ガレと二人組工作所さんともコラボレーション。
素敵な家具と緑、そして夫婦でつくる楽しさをご堪能ください。
□3月20日(日) 〜 3月22日(火)  am10:00 〜 pm5:00
□入場無料
□駐車場は市営大門駐車場(6時間まで無料です)
□えんぱーくの場所はこちら→http://www.city.shiojiri.nagano.jp/kbn/Files/1/310120/attach/panfu-20100723.pdf
Vol.380
対になるもの
その2

2011.03.15
昨日のマンデーコラムでは、今週末に予定しております「夫婦×夫婦4人の建築展」を
このような状況の中開催してもいいのか悩んだ結果、
少しでも世の中元気になるように、「開催」という方向で進んでいきますと記載しましたが、
一向に状況が悪くなる中、開催の有無などについて、再度4人で話し合いました。
今日の信濃毎日新聞の「タウン情報」に記事も掲載していただいたのですが、
内容を縮小して開催し、それと同時に東北地方太平洋沖地震への義援金のお願いをしたいと思います。
義援金は責任を持って塩尻市の方へ届けます。
会場の電気を節電したり、今とりあえず自分達が出来ることから始めようと思います。
DMを手にとってくださった方々、楽しみにしてくださっている方々、またDMを置いてくださった多くのお店の方々、
本当に申し訳ございません。
前を向いて頑張って行くことの出来る世の中にしたい気持ちは変わりません。
皆様のお越しをお待ちしております。

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