GENtiArchitectsDESIGN モクジヘモドル
Vol.341
住体験経歴

2010.06.21
住宅のプランをする前に、お施主さんに「住宅設計アンケート」というものを書いて頂いています。
家族構成や生活スタイル、ご要望、イメージなどなど、プロセスのB家づくりの話しの後にお願いしています。
その中に「ご家族の住体験経歴」を書いて頂く設問があります。
これまでどんな家(一軒家?マンション?)に、幾つの時までお住まいになっていたのか、その後は?
その住体験も家をつくるにあたっての一つの要素になると思います。
私が幼稚園の時に、平屋だった古い家を2階建てに建て替え、大学を出るまでそこで過ごしました。
最初の平屋の家の記憶はあまりないですが、木の門があった事、洗濯機が外にあった事だけ何となく憶えています。
家を建て替えた時は、水洗の洋風便器になって嬉しかった事、外周にあったフラットな庇を友達と駆け回った事、
階段から落として遊ぶバネのおもちゃ(トムボーイと言うらしい・・・)で繰り返し遊んだ事、
銭湯に行かずにすむようになって楽?になった事などなど、子供心にも楽しかった想いが沢山あります。
ただ敷地も家も狭かったので自分の部屋がなく、小学校4年生の時に
自分の部屋を確保するべく和室4畳半を開拓しました。
家の前の通りは幅2m位と狭く、表の通りから入ってくると長い塀が続き、暗くて怖かったので(口裂け女の噂の頃)、
明るい通りに面して住みたい!という気持ちは、今の家の土地探しの重要ポイントになりました。
育った家も、今住んでいる家に繋がっているような気がします。
Vol.342
住体験経歴

その2

2010.06.28
先回の住体験に続き今回は私の住体験です。
私の幼少期育った家はその一体隣近所に良く在るような農家の住宅でした。
母屋があってそれを農機具小屋やら物置やら車庫が取り囲んだようなスタイルの農家住宅です。
残念ながら土蔵などというたいそうなものはありませんでした。
物置の中には使われたのは何十年前だろうと思わせるものばかりで子供心に物置とは
不用品をしまっておくところだと思っていました。
その母屋は叔父の設計で、大手通信会社系の設計事務所に在籍していた叔父が
学校を出たての若い頃に設計したものです。
周りの家は割りと瓦屋根が多い中、なぜか我が家は真っ赤な鉄板葺。
叔父にはきっと意図するところがあったのでしょうが、叔父と建築談義をしたことは全くなく、
いつか実現したいと思っています。
その家も私が小学生のころ玄関の位置を移動し広縁を広げる工事し、生活に応じて少しづつ変化していきました。
この家には高校卒業まで暮らし、大学に入るとJR津田沼駅から一駅はなれた
おんぼろアパートの2階にすむことになりました。タタミの2部屋が繋がったアパートでしたが、
その狭さに田舎から出てきた母はあきれた様子で「いきぐるしくなるね〜」と一言。
私のほうも田舎の広い家に比べると窮屈ではありましたが、
一国一城の主になった気分で浮かれていたのを覚えています。
家に対する考え方は幼少期の多感な時期を過ごすことや周辺の状況見てきたものなどの
原風景でそれぞれ違うものです。
そんなクライアントの気持ちに寄り添えるような丁寧な家作りを心がけていきたいとおもいます。
Vol.343
京成八幡駅南側
再開発事業

2010.07.05
昨日、母からの電話で驚いてしまいました。
京成八幡駅南側の再開発事業が始まり、今まであった京成デパートから
国道14号へ向かう通りの商店街も
解体されてしまったとの事。
2月に戻った時は、まだまだ工事は進みそうもない様子だったのに、5月頃から始まったみたいです。
本当に狭い通り(勿論車は入れません)に、昔から毛糸屋さんや布団屋さん、八百屋さん、肉屋さんが並び、
十字屋という今で言う「ユザワヤ」のような手芸洋品店には学生の頃、お世話になっていました。
デパートとは名ばかりの「京成デパート」ですが、小学生の頃は屋上にゴレンジャーが来た事も。
私の実家はこの京成八幡駅から北へ商店街を抜けたすぐそばにあります。
取り壊した後の再開発ビルは、地上40階の住宅棟と地上7階の業務棟、地上6階の商業棟が5年後に出来るそうです。
ここ10年くらい、八幡駅界隈には高層マンションが幾つか建ちました。
実家の3階から、夜景としてはキレイにマンションの窓の灯りが見えますが。
お隣の駅、JR市川駅南口の高層マンションもまだテナントが全部入りきっていない様子、
こんな狭い街に、そんなに高層のものが必要なのだろうか?
子供の頃、慣れ親しんでいたあのゴミゴミした景色がなくなってしまう事は本当に寂しいです。
Vol.344
初舞台を終えて

2010.07.12

7月2日から11公演にわたる松本大歌舞伎が終わりました。
今回で2回目となる今年の演目は「佐倉義民傳」。
中村勘三郎さん演じる公津村名主木内宗吾が重い年貢に苦しむ農民のために立ち上がり、
自分だけでなく家族全員処刑されてしまう悲しいおはなしです。
松本では町全体で歌舞伎を盛り上げようと先回につづき市民キャストとサポーターを募集しておりましたので、
最初は興味半分でありましたが、私も参加させていただきました。
40年の人生の中、幼稚園の劇ぐらいしか芝居経験の無い私でしたが、
「レジデントカンパニー」の皆さんの指導のおかげで何とか無事千秋楽を終えることが出来ました。
市民キャストだけでなく有名な俳優さんたちと同じ舞台にたてたことで芝居の一体感を感じました。
千秋楽の観客1400人のスタンディングオベーションは一生忘れられない経験になりました。
Vol.345
松本さんぽ

2010.07.1
雨もあけ、真夏のような陽射しの中、今日の午前中は日傘を持って「松本さんぽ」へ出掛けました。
松本市美術館の中庭を抜け、伊織霊水から縄手通りへ。
縄手通り商店街の中にある「森川植光園」さんで、盆栽のお話しを色々教えていただきました。
それから、伊勢町通りと本町通りの交差点、牛つなぎ石の前の鞄屋「オカダヤ」さんへ
修理依頼をしていた吉田カバンを受け取りに。

松本でも吉田カバンの本店へ修理依頼ができるなんて!お気に入りの鞄なのでこれからも大切に使っていきたいです。
中町通りを抜け、女鳥羽川を渡り、細い外濠小路からホテル花月、そして甘味喫茶・塩川でひと休み。
一度行ってみたいと思っていた塩川、レトロな雰囲気で、自家製あんこ&アイスクリームののったクリームあんみつ。
黒蜜が定番だと思っていた私ですが、白蜜もさっぱりとしていて美味しかったです。
上土通りを南に戻り、中町通りの陶芸教室「のまど」で自分達の焼きあがった器を頂き、
帰りは源地水源で冷たい水に手をかざし、一服の涼をいただきました。
この水源のある「げんち」は「ち」は地球の「地」、私達源池設計室の「げんち」の「ち」は池田町の「池」、
源智の井戸の「げんち」の「ち」は智恵子抄の「智」、同じ地域の「げんち」で色々な字が使われています。
Vol.346
設計事務所
の日常

2010.07.26
今週末8/1(日)、INAX松本ショールームにて、第一日曜日の恒例になりつつある
アーキクラブ信州「建築家と会える日」、今回のテーマは「設計事務所の日常と家づくり無料相談」、
倉橋英太郎建築設計事務所さん、柳澤設計事務所さんと私達源池設計室の3組で開催いたします。
ふだんの設計事務所の様子を知って頂くと同時に、家づくり相談も行います。お気軽にお声をお掛けください。
このイベントにちなんで、今週のコラムは「設計事務所の日常・一週間」です
(過去何回かコラムネタになっていますが・・・)
7/19(月) 海の日。午前中はオフで松本さんぽ、午後は「maison du ティオレ」現場へ基礎立上り型枠・HDの確認
7/20(火) 午前中、以前の現場の補修工事立会い、午後は「翠恵庵」現場の定例打合せ、
「maison du ティオレ」現場コンクリート打設
7/21(水) 午前中プラン作成、午後飯塚さんと松本の町巡り
7/22(木) 高校野球準決勝のラジオ放送を聞きながら、一日プラン作成
7/23(金) 午前中「バルコニーのある家」現場へ土台敷き確認、「翠恵庵」へ。午後プラン作成
7/24(土) 午前中プラン作成、午後INAXショールームへ施主打合せ、3箇所の現場を回る、夕方現場にて施主打合
7/25(日) 午前中来年着工の物件の3回目の施主打合せ、午後はオフでパルコMさんのお 店と
ニューオーディナリーさんで買い物
・・・現場とプラン作成の一週間でした。
暑い日が続くので、現場へはタオルと帽子が欠かせません。

*8/1(日)10:00〜12:00 アーキクラブ信州「建築家と会える日」
 詳しくはアーキクラブ信州のHPをご覧ください→
http://archiclubshinshu.web.fc2.com/event.html
 7月中は私共のパネル展も8/1まで開中です。 皆様のお越しをおまちしております!
Vol.347
まつもと・水散歩

2010.08.02
週末のINAXアーキクラブ信州「建築家と会える日」が無事終わりました。
お客様にも参加いただき、建築家の日常ということで公開打合せをさせていただいたり、
建築家同士の意見交換などをさせていただきました。
次回は9月5日(日)の予定です。

松本の街中に点在する井戸や水路を取り上げ新聞で紹介するコーナーの取材することをきき、
普段、伊織霊水の井戸水を飲用している私も取材に同行させていただきました。
ガイドには「新まつもと物語」のYさんが来てくださり、「源智の井戸」を中心に源地水源や伊織霊水などの井戸や、
湧き水を住宅や町並みに上手く取り入れた例などを散歩しながら、説明いただきました。
松本の町は道が狭く一方通行が多いため車でのアクセスは難しいですが、
歩いて散策するとちょっとした小路に井戸がありそこから流れる水路があり、その周りには水草が生え、
暑さを忘れさせてくれる素敵なポイントが沢山あります。
ランチをした「呉竹」さんの庭にも湧き水を利用した水路があり、わさびが植えられていました。
街中の水路にヤマメが泳いでいるのは知っていましたが、
まさかわさびが植えられているところがあるとは知りませんでした。


きれいな水の流れる、きれいな街、松本を大切にしていきたいですね。
Vol.348
厨子甕
(ジーシーガーミ)

2010.08.09


たしか前にもお話ししたことがあるのですが、今回はじめてスケッチしてみました。
今まで何となく絵に描いてはいけないもののような気がしていたのですが、
「さあ今週のコラムは何をかこーか」と庭を見るとトヨゾウの隣に
どしっと鎮座しているジーシーガーミをみてこれを書くことにきめました。
ジーシーガーミが我が家へ来たいきさつは過去のマンデーコラムをよんでいただくとして、
ジーシーガーミは沖縄で使われていた骨壷です。
これに骨を入れて大きな墓に入れて30年安置し、
その後骨を取り出して一部を小さな骨壷に移し替え本墓に安置するそうです。
その後、ジーシーガーミは壊してしまうのがしきたりだったようです。
かつて沖縄では2度、葬儀と埋葬と洗骨が行われたとのことで、
洗骨とは数年後に取り出した骨を洗い清めることのようです。
今では火葬されるため洗骨はあまりされないようですが、
この骨壷がお土産としても売られているようです。
形や装飾はいろいろあるようですが我が家に在るものは、
上部の蓋の四隅にシーサーが座り一番上のシーサーを見ています。
一番上のシーサーの左右には魚の尻尾のようなものが対になり不思議な形です。
下の箱には正面に平らな部分がありそこに墨で名号をいれるそうです。

これを書きながら我が家の墓参りを思い出しました。
お盆になる前に今週行ってきれいに掃除してきたいと思います。
Vol.349
2010夏

2010.08.16
今日までお盆休みという会社も多いのではないでしょうか。現場も明日から始動です。
今年の夏休みは「寛ぐ;relax」
自宅でワインとチーズのパーティー、そして白馬のラネージュ東館で一日まったり過ごしました。
残りはのんびり映画三昧。


おいしいチーズにワイン。
そしておしゃべり。

ラネージュのラウンジにて。
日常から離れた気分。

部屋から見える鮮やかな緑。
松本からそんなに離れていないのに
空気が違う感じがします。
部屋ではゆっくりジャグジーと読書を満喫。

ディナーに舌鼓。
素敵なソムリエさんがセレクトしてくれた
1999年のブルゴーニュの赤。
至福のときです。

バーでもまったり。
ちょっと酔っているのか
ピントが合っていません。

朝の散策。
近くには小さいな教会。
カブリオレの似合う風景。
また是非訪れたい場所の一つです。
Vol.350
アサヒビール
吾妻橋ビル

2010.08.23
最新の日経アーキテクチャの建築巡礼ポストモダン編は、日建設計とフィリップ・スタルク設計の
アサヒビール吾妻橋ビル(アサヒビールタワー)と吾妻橋ホール(スーパードライホール)。
最近は、金色のカーテンウォールに東京スカイツリーが映り込み写真スポットとなっていたり、
タワーの展望レストランからスカイツリーが真正面に見える事で人気スポットになっていたり、
久々に注目を浴びる事となったこの建物、完成は1989年。
ちょうどその頃、私は隅田川の水上バスでアルバイトしていました。
日の出桟橋から浜離宮、そして吾妻橋へ、はとバスのコースにもなっています。
水上バスでよくアサヒビールの建物、特に横の金色の雲形?のオブジェについて、乗船客の方から質問を受けました。
その時の答えは、「ビールのジョッキの泡と、アサヒビールの燃える心を表しています」
雑誌の記事で驚いたのは、その金色のオブジェ、以前は年に1回ビル掃除の人がロープにぶら下がり洗浄していたそうです。
それでいつもピカピカだったんですね。
しかし最近は親水性塗膜を施したそうで、2年間洗浄しなくても汚れがつきにくいそうです。
Vol.351
ふるさと信州・
環の住まい

2010.08.31
ついにエコカー減税も来月で終わってしまいます。
残念ながら我が家は恩恵にあずかる事は出来ませんでした。
エコカー減税どころか家電エコポイントにも縁遠く、政府の消費対策にいまいち乗れていません。
がしかし住宅版エコポイントのほうは現在進めている計画でも対応させており、
政府の予算次第では実現する予定です。
住宅については他にも長期優良住宅であったり、長野県では「ふるさと信州・環の住まい」などの
助成金制度があります。
更に環の住まいでは長野県住宅供給公社の分譲地に建設すると50万円の協賛金が交付されます。
環の住まいの場合、新築で100万円/件の助成があります。
もちろん幾つかのハードルがあり、省エネルギー性能や県産木材の使用であったりCASBEE評価であったり
一定の水準をクリアさせなくてはなりません。
世界規模でエコが叫ばれる時代です。住宅の分野ではまだまだいろいろなことが考えられると思います。
高断熱の燃費の良いものや省電力、発電はもとより、工事レベルではゼロエミッションであったり、
材料の再生、汎用性の高い材料の開発、中古の再利用・・・・・・・・
建築業界はとても古い産業ですが、それだけにエコロジーの観点では
まだまだいろいろなことが出来るのかも入れません。
Vol.352
和田西原
JKタウン
「こんな処に
住みたい」
デザインコンペ

2010.09.06
和田西原にある「彩の街」に計画するデザインコンペが行われました。
私の所属する建築士会松筑支部の主催ですので私共も参加いたしました。
週末の2日間、これに専念し何とか提出に間に合いました。
新聞でも話題になっていますが、思いのほかJKタウンの売れ行きが芳しくないようで、
まだだいぶ売れ残っているようです。
(私共も住宅を1件設計させていただきましたが明るくて気持ちの良い団地だと思います。)
そんなJKタウンを盛り上げようと今回の企画になったようです。
対象者別に、子供部門、一般部門、資格者部門に分かれてエントリーするようで、
資格者部門は敷地が決められていてかなり現実的なプレゼンになるのではと思われます。
コンペタイトルの「こんな処に住みたい」。
最近の混沌とした社会で、家族が暮らしていくにはどんな家が心地いいのか、
どんな家なら近所との世代を超えたコミュニティーが形成できるのか、私達なりに考えました。
私達の他にも色々なプランが出されると思います。
提出案は一般に公開され、投票形式で入選が決まるようです。
展示日程
9/11日12日 ジャスコ南松本店フードコート
9/17日18日 あがたの森1の3、1の4
9/19日20日 アイシティー21
10/2日 3日 ジャスコ南松本店フードコート
投票いただいた方には抽選で商品券も当たるそうです。
(お子さんには風船釣堀もやっているそうです)
お買い物のついでに是非足を運んで見てください。
Vol.353
朝の井戸巡り


2010.09.13
最近、朝ウォーキングをしています。
コースはその日の気の向くまま、24時間営業のスーパーへ行ったり、水を汲み行ったり、
朝出来たての豆腐を買いに行ったり・・・様々です。
今日は雨上がりで涼しかったのですが、朝からサンサンと太陽が照っている日は日陰を求め北へ進むコース。
今朝は水汲みがてら井戸巡り。
汲んできたお水でつくる朝食のお味噌汁は最高です。


日の出町の井戸

日の出の泉・薬祖水

日の出町スザワさん前

伊織霊水

女鳥羽の泉

鯛萬の井戸

外濠小路

辰巳の御庭の井戸

中町蔵シック館前の井戸

源智の井戸

源地水源の井戸

戻ってトヨゾウの散歩
Vol.354
椅子が
出来るまで
by
ワークショップ

2010.09.20
先日、朝日村のスタイル・ガレさんで椅子作りのワークショップに参加してきました。
どんな椅子をどんな材料でつくりたいか、まず相談から始まりました。
椅子が無事、我が家の風除室へやってくるまでのストーリーです。
先日、朝日村のスタイル・ガレさんで椅子作りのワークショップに参加してきました。
どんな椅子をどんな材料でつくりたいか、まず相談から始まりました。
椅子が無事、我が家の風除室へやってくるまでのストーリーです。

イメージを送ります。

ガレさんが予め本体を
デザインに合わせ用意

鉋で削ります。


南京鉋でも削ります。
ひたすら削る・・・

組み立てます。

本体組み上がり!

塗装します。

ペーパーコードで編みます。
 完成!  そして風除室へ。
約8時間で完成しました。
ひたすら鉋で削りますが、木の目の硬い所、軟らかい所を感じながら、形にしていく楽しさを味わいました。
Vol.355
映画の中の建築

2010.09.27
十数年前に買った本「映画のなかの現代建築」を久々に読み返しました。
現実に建てられていて、日常的に使われている建築物を、映画という「虚」という中で、
どのように使われているのか、どうして選ばれたのか、映画監督の意図があるのか・・・など、
色々な視点で「映画の中の都市や建築」を紹介している一冊です。
建築を志すか決めていない頃に私が見た映画の中にも、実はあの建物が使われていた・・・という発見があります。
二番目に好きな映画「未来世紀ブラジル」にはリカルド・ボフィルの集合住宅「パレ・アブラクサス」(フランス)、
マイケル・J・フォックス主演の「摩天楼はバラ色に」はフィリップ・ジョンソンの通称「リップスティック・ビル」
「バトルランナー」は磯崎新の「ロサンゼルス現代美術館」、
「TAN TAN たぬき」は伊東豊雄の住宅「シルバーハット」、
一時好きだったトム・ベレンジャー主演の「誰かに見られている」はフランク・ロイド・ライトの「グッゲンハイム美術館」
大学へ入った頃見たマイケル・J・フォックスとトレーシー・ポランの「再会の街」には磯崎新の「パラディアム」などなど。
中学生や高校生の頃観ていたのとは違う視点で、もう一度、これらの映画をじっくり観たいです。
Vol.356
陶器の日

2010.10.04
今日、10月4日は「陶器の日」。
昔、陶器を陶瓷(とうし)と呼んでいたことからの由来だそうです。
中町通りで陶芸を始めて7年半。土いじりは楽しいです。
生まれて初めての陶芸は、高校3年の修学旅行のとき。高山だったと思います。作ったのは鬼太郎の目玉親父の茶碗。
その次は社会人1年の時の研修で。こちらは常滑で珈琲カップをつくりました。
昨日までの3日間、蔵シック館で陶芸教室の生徒の作品展を開催しておりました。
8年目にして初めてのイベント。多くの方にお越し頂き有難うございました!
自分のつくった分身が、誰かに気に入って頂いた事がすごく嬉しいです。
陶芸教室stationaryのまどのHPもリニューアルしました。
こちらも是非ご覧ください→http://stationarynomado.web.fc2.com/
Vol.357
こんな家
だったらいいな

2010.10.11
以前のコラムにも書いたのですが、住宅のプランをする前に、
お施主さんご家族に「住宅設計アンケート」というものを書いて頂いています。

そのアンケートの時、お施主さんのお子さんが「こんな家だったらいいな」というのを箇条書きに書いてくれた事がありました。
1.風通しのいい家 12.自分の部屋がある家
2.2階たての家 13.すずしい家
3.いっけん家 14.木が植えられる家
4.ながめのいい家 15.田んぼが近くにある家
5.犬がかえる家 16.Parking Lotが広い家
6.大きい家 17.途中まで友達といっしょに歩ける家
7.庭がある家 18.近くに犬のさんぽのいい所がある家
8.畑がある家 19.きれいな家
9.日当たりがいい家 20.住みやすい家
10.あかるい家 21.家に囲まれていない家
11.学校から3km以内 22.道路に直接面していない家
そんな気持ちもあわせて受け止めたくて、プランニングした事を思い出しました。
私が同じ位の年の頃だったら何と書いただろう。
きっと「誰にも邪魔されない、誰も入ってこない、自分だけのスペースがある家」と書くかも。
Vol.358
キッチンに住む

2010.10.18
松本市内で進行中の現場、「maison du ティオレ」さんのキッチンは、木でつくるキッチン。
来月前半に現場へ搬入・組み立ての予定です。
その制作中のキッチンを見に、今回キッチン工事をお願いした小淵沢のいとうぐみさんをお尋ねしました。
シンク側のアイランドとIH側のI型カウンターのニ型キッチン。
 
I型カウンターの下のユニット4つ
 
調味料ラックの抽斗

アイランド側の側板

キッチンから続くダイニングテーブルも同じタモ材で制作予定です。
リビング、水廻り、スタディーコーナーを見渡す、まさに司令塔の役割のキッチン。
去年トーヨーキッチンのフォトコンテスト「キッチンに住む」でグランプリを頂きましたが、
まさにそのタイトル通りのキッチンです。
Vol.359
12月の見学会へ向けて

2010.10.25
12月の竣工に向けて、3つの現場が進んでいます。
一つは外壁の仕上げも終わり、今週中に足場が解体、内部仕上げの工事が進んでいます。
二つ目は、先週住宅本体の大工工事が終わり、引き続き駐車場の工事に入ります。
三つ目は、今週大工工事が終わり、外部・内部の仕上げ工事に入っていきます。
お施主様のご好意により、3つの現場とも完成見学会を12月に開催させて頂く事になりました。
「翠恵庵」さんは、左官壁のしっとりとした風合いと、町並みに合わせ重心を低く抑えた落ち着いた佇まいの二世帯住宅です。
中庭を取り囲む空間構成、玄関のアプローチ、1階と2階のそれぞれの表情もご覧ください。
「バルコニーのある家」さんは、眺めのいい2階リビング・ダイニング、ヌリカラットとコルクフロアの肌触り、
南の山々に面した広いバルコニー、気持ちの良い空間と使いやすい家事動線です。
「maison du ティオレ」さんはキッチンに住む。明るい吹き抜けとタモ材でつくった木のオリジナルキッチン。
キッチンから続くスタディーコーナー、プライベートなデッキ空間も。
3つの違ったそれぞれの家の表情と、そして家具、是非ご覧ください。
日時等についてはHPで後日お知らせいたします。お楽しみに!
Vol.360
ユーチューブ

2010.11.01
今日11月1日は、犬の日(1が三つでワンワンワン)
犬についての知識を身につけ、犬をかわいがる日だそうです。
そんな日にちなんで、トヨゾウの日常をユーチューブにアップ。
源池設計室初のユーチューブ。お試しでやってみました。
今度は建築的なものをアップします。

今週末11/7日(日)、INAXアーキクラブ信州の毎月第一日曜日のイベント「建築家と会える日」が開催されます。
今回は林建築設計室さんによるグッドデザイン賞受賞までのお話しです。
詳しくは→http://archiclubshinshu.web.fc2.com/event.html
私達も参加しますが、林さんのお話を楽しみにしております!

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