Vol.111
2006年
2006.01.08
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本年も宜しくお願い申し上げます。
設計事務所開設して3年目の2006年、今年の目標はずばり、
余裕のあるスタンスで、ゆるやかで、のびやかな、ほのぼのとした空間づくり、
住宅だから緊張した空間はいらない。
身体のチカラが抜けて、家族全員が同じ様にリラックス出来る家づくりを念頭におき、
施主の皆様と緩やかな気持ちで良い家づくりをする年にしたいです。
(SHINYA)
本年も宜しくお願い申し上げます。
このお正月は、こづゆで年を越し、こづゆで年明けと、ゆっくり過ごす事が出来ました。
2日は炬燵で箱根駅伝、3日は毎年恒例になりつつある駅伝見ながら新年会、4日は寝正月。
亜細亜大学の総合優勝も感動しましたが、復路優勝の法政大学も頑張りました!
今年は一歩一歩、ゆっくりでも自分達のペースで進んで行けたらと思います。
「源池さんらしいね!」と言って頂ける様、頑張ります!
あと久しく東京(千葉?)を離れているのでたまには刺激を受けに行く機会を設けたいです。
実家の新参者、レイチェルにもまだ会っていません。
この時期、同級生から年賀状を見て、会いたい気持ちでいっぱいになります。
そんな時思い出すマッキー(ファンではないですが・・・)の歌。
♪遠く遠く離れていても 僕のことが分かる様に
力いっぱい輝ける日を この街で迎えたい
僕の夢をかなえる場所は この街と決めたから・・・♪
正月早々ちょっとセンチになってしまいましたが、ここ松本で頑張って行きます!
(YOKO)
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Vol.112
トヨゾウの家
2006.01.16
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愛犬トヨゾウも今月末で満10歳になります(人間で言うと56歳)
トヨゾウの家は、子供の頃から庭にある「ドーム型」のハウスです。
最初の頃は入口に「さがり」がありました。
年月をかけ、その部分を噛み、刻み、今では「背中とぎ」になっています。
ちょっと背中を持ち上げ、入口部分に押し当て、前へ後ろへこすります。
高さも丁度良かったのでしょう。気持ち良さそうな顔をします。
犬も人間同様、自分の「住処」を年月をかけ、住み心地よくするのでしょうか。
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Vol.113
長火鉢
2006.01.23
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一昨日の完成見学会へ、遠くは中野市、飯田市からも
寒い中、沢山の方々にお越し頂き、本当に有難うございました。
近くHP上でもアップする予定ですので、お楽しみに!
HPへは火鉢を置いた写真もアップしたいと思っています。
どんな火鉢がやってくるのでしょう。(お施主さんと相談中なのですが・・・)
当初プランニング中の時は「長火鉢」を置く予定でした。
長火鉢はよく時代劇で出てくる、火鉢と小引出しが一体になっているものです。
子供の頃はよく時代劇を見ていました。特に初代助さんの大ファンで・・・
火鉢に煙管(キセル)をカンカン!と灰を落とす場面は定番ですが、
その煙草を小引出しに入れておくのは、火の近くで乾燥しやすいからというのも納得です。
その引出しの上の板の部分を「猫板」と呼ぶというのを小説で読んだ事があります。
温かくって猫には居心地の良い場所だったんでしょう。今で言う車の上?
この長火鉢も、畳同様、関東・関西があるのは知りませんでした。
上の天板が下の部分よりも張り出しているのが関西長火鉢だそうです。
五徳の上に網を乗せ、カラ付きのソラマメを焼いたら美味しいだろうなあ。
銅壷をいれて湯を沸かし、燗をつけて・・・楽しい想像がめぐります。
昔は暖房器具としても使われていた火鉢ですが、
今は空間にあるだけでもホッとした雰囲気になり、彩りを加える気がします。
またその火を囲む御家族の団欒の様子が目に浮かびます。
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Vol.114
フーターズ
2006.01.30
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中町通りから北へ女鳥羽川の「一ツ橋」を渡った所に位置する
上土(あげつち)通りは、大正ロマン漂う街として観光スポットにもなっています。
最近お邪魔している美容院「フーターズ」はこの通りにひっそりとあります。
幅が75cm位の両開きの小さなドアを抜けると、吹き抜けの空間が広がり、
そこに置かれたセットイスは「LC1」。通称「スリングチェア」。
LC1はル・コルビジェ、ピエール・ジャンヌレ、シャルロット・ペリアンの
3人によって生み出せれた、言わずと知れた名作チェアの1つ。
背もたれが回転し、座る姿勢にあわせてリクライニングが可能で、
長時間座っても非常に快適な、機能性とデザイン性をあわせ持った椅子。
アーム部分は、革ベルトになっていて、十分な弾力があるので、
肘を掛けた時、しっくりと馴染みます。
座面の仔牛毛皮は自然素材なので、同じものが2つとない、一品モノ。
髪をカットしたり、ロットを巻いたり、セットしたりするには低いので、
ちょっと脚を嵩上げしていますが、座り心地は抜群!です。
美容院って言うのは、女性にとって、月に一度か、二月に一度、たまに行く、
ちょっと心を贅沢にしてくれる、特別な場所だと思うのです。
その上、椅子まで贅沢!なんて、ちょっと嬉しいです
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Vol.115
軽食堂みたに
2006.02.06
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先週2月1日は、結婚10周年の記念日でした。
お祝いに、前から一度訪れてみたかった軽食堂「みたに」さんへランチに行って参りました。
友人夫婦の初めてのデート(10数年前?)も移転前のこのお店だったそうです。
建物の設計は住宅設計でも著名な中村好文氏。
相方の真也さんは大学時代、設計製図の授業で習っていたそうです(ウラヤマシイ!)
一見分かり難い場所にある「みたに」は、通りから誘われるように
良い錆び具合の鉄板の細い通路を入っていくと、「隠れ家」的に佇んでいます。
中へ入ると、天井の高い食堂空間に、大きな鉄の円柱の暖炉、高さを抑えたテラス戸、
周囲の影響を受けない程よい高さの窓、座り心地の良い中村氏デザインの椅子。
シンプルで、静かで、穏やかな、時間の流れが止まった様な空間です。
建物ばかり絶賛していますが、パスタの味も絶品!
どこかのサイトに赤瀬川源平氏が唯一美味しいと言った店と書いてありました。
豆のスープから始まり、前菜は色々な野菜のマリネ、メインのパスタは「プッタネスカ」
プッタネスカは、イタリア語で「娼婦風」だそうで
アンチョビ・ケッパー・オリーブのトマトソースのパスタです。
ここでずっと、まったりしていたい!そんな気分になります。
ここの味に惚れ込んで東京から松本へやって来た人がいます。
それ位味も建物も魅力的な「みたに」さん、次は20周の磁器婚式と言わず行きたいです。
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Vol.116
マイ・アーキテクト
2006.02.13
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先週、1月末に渋谷・円山町にオープンしたばかりの「ミニシアター・シネコン」、
北山恒氏設計、ライフスタイル提案型の映画館「Q−AXシネマ」へ行ってきました。
座席幅・前後の間隔がゆったりしたアーウィン社製の椅子で楽しんだ映画は、
現代建築の巨匠ルイス・カーンの足跡を辿るドキュメンタリー映画「マイ・アーキテクト」。
ルイス・カーンの2番目の愛人の子供であり、映画監督でもあるナサニエル・カーンが、
ペンシルバニア駅で身元不明の死体として発見されたルイス・カーンの死後から30年、
父親の設計した建物を旅し、関わった人々を取材し、自らを見つめ直すというストーリー。
今は亡きフィリップ・ジョンソンも「ガラスの家」にて出演。
授業で習ったカーン像とはまた違う人間臭さや苦悩などを知る事ができ、
キンベル美術館やインド経営大学など手がけた作品を堪能出来る映画でした。
以前見た映画「心のままに」のシーンに使われていた「ソーク生物学研究所」よりも
コンクリート打ち放しの壁も、中庭でナサニエルがローラスケートを楽しむ場面により、
温かみを感じ、彼が「父に近づいた気がする」という気持ちが強く伝わりました。
またラストに近いシーンで、3つの家族のそれぞれの子供たちが、
カーン設計の「ノーマン・フィッシャー邸」の暖炉の前の狭い造り付けソファで
肩を並べて語り合うシーンは心ニクイ演出で、
建築に無関心の人でも、人間ドラマとして楽しむ事の出来る一本で、
第76回アカデミー賞長編ドキュメンタリー部門ノミネート作品でもあります。
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Vol.117
キャット・ストリート
2006.02.20
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先々週の映画の帰り、渋谷から表参道まで、キャットストリートと呼ばれる、
下には川が流れている通りを歩いてみました。ここは高校生の時大好きな通りでした。
この下を流れる渋谷川は、あの♪春の小川は〜♪の川で、
表参道とぶつかる所にある「参道橋」の石碑は橋げたの名残です。
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Vol.118
信州検定
2006.02.20
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昨日2月26日にインターネット上で「信州検定」という試験が実施されたそうです。
「何じゃそりゃ?」と思い調べてみました。
正式名称は「信州観光文化検定試験」、信州の歴史や自然、文化や産業などを楽しく学び、
信州の素晴らしさと知識を深める事を目的としているそうです。
昨日は232名の人が受験し、4者択一式で100問中80%以上の正解率で2級、
信州の観光・文化・歴史などについて高度な知識レベルと認定されるとの事、
3級は70%以上、4級は60%以上の正解。
公式ホームページの模擬試験に挑戦してみました。
二人とも5問中2問だけ正解・・・4級も無理でしょうか・・・。
本試験では、県歌「信濃の国」の歌い出しは?人口最少の村は?
田中知事の「開かれた知事室」は何階?などの問題が出題、
私が分かるのは知事室の階、1階!だけでした。
驚いたのは、「信州検定 参考問題集」が発売されている事です。
でも今、地域検定がブームだそうで、
京都、沖縄、東京、博多などでも行われているそうです。
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Vol.119
よくある質問Vol.02
2006.03.06
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よくお聞きする質問・疑問を、以前「ニューハウス」に書いた記事から抜粋します。
Q・工事途中の変更
工事途中の変更はどんな所まで認められるものですか?
A・
完成してから後悔するよりは、工事途中の変更も必要な事もあると思いますが、
ただ工事の進み具合によって出来る内容と出来ない内容があります。
変更によって柱を抜いたり、壁の位置を移動したり、構造体に関わる事は避けるべきです。
柱や筋違の位置、梁の大きさ、構造用金物など計算で決められていますから、
建物全体のバランスが崩れる事になり兼ねません。
壁を増やしたり、間柱を抜いたりといった、その時点で出来る範囲なら可能ですが、
工事途中の変更はどんな所まで可能かは進み具合による所が大きいので一概には言えません。
その都度、監理者に相談しましょう。
Q・ウッドデッキづくりのコツ
どうしてもデッキをつくりたいのですが、気になるのはやはりメンテナンス。
デッキにふさわしい素材は?雨や積雪は大丈夫?
A・
ウッドデッキに主に使用される木材は、針葉樹ではレッドウッド、シダー、サイプレス、
広葉樹ではチーク、ホワイトオーク、ウォールナットなどがあります。
木材は雨水、紫外線、シロアリなどによって傷みやすいので、
1〜2年毎にキシラデコールなどの防腐・防虫塗料を塗る必要があります。
長雨、または雪が積もっても大丈夫ですが、木の劣化が早まるのでこまめなメンテナンスを。
デッキ下は、土だと湿気がこもるので、砂利か土間コンクリートにした方がいいでしょう。
耐久性の高い樹脂やプラスチックの混ざったデッキ材もありますが、
太陽光で変色したり、陽射しで高温になったりします。
木材のウッドデッキは温かみがあります。手間ひま掛けて大切に使っていきましょう。
Q・バリアフリーのコツ
車椅子生活の80代の父の為リフォームしたいのですがどんな点に注意したらいいでしょう?
段差をなくす以外にコツがあれば教えてください。
A・
バリアフリーのリフォームは、住む人の状況に応じて変わってきます。
段差解消以外に、浴槽をまたぐ高さを低くしたり、温度差をなくす浴室暖房機を設置したり。
介護される人の寝室の押入を、専用の浴室やトイレに替える事も
身体の状態によっては有効で、工事面積も少なくて済みます。
洗面台は車椅子のまま使用できる高さ70cmのカウンター式にしたり、
トイレは流し忘れ防止の自動洗浄機能付の洋風便器にしたり、
また、洗面所か寝室に介護用品を洗う為のシンクを取り付けると便利です。
ドアは開き戸から引戸へ替えたり、玄関に腰掛のベンチを設けたり、
寝室やトイレの床を掃除しやすい床材にしたりなど、
介護する方される方、双方に負担の掛からない方法を考えましょう。
公的介護保険では、住宅改修費等の支援サービスがありますので、
お近くの役所の介護保険課や居宅介護支援事務所のケアマネージャーに、
どんなサービスがあるか聞いてみるとよいかもしれません。
【ニューハウス2005年1月号・家づくりの「困った」に答えます!】より
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Vol.120
飾る楽しさ
2006.03.06
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フラワーデザインスタジオ和花さんの棚受け金物をデザインさせて頂きました。
互い違いの配置で幾通りの並び方が出来ます。
今はガラス作家・木村明氏の器が目を楽しませてくれます。
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