GENtiArchitectsDESIGN モクジヘモドル

Vol.101
初冠雪

2005.10.24

昨日1023日、北アルプスで初冠雪しました。
昨年よりは8日遅く、例年より2週間遅いそうです。
昨日の午前中は、事務所兼自宅のあります西埋橋町会の秋の親睦会があり、
安曇野市明科にある「長嶺荘」へ行って参りました。
国道19線から東にのぼった高台にある長嶺荘の露天風呂からは
秋晴れの中、北アルプスの山々の雪化粧がきれいに見る事が出来ました。
普段ご挨拶程度のご近所の方とも、お湯に浸かりながら
埋橋の昔の様子や、どこどこのお医者さんが良い!とか色々話しは尽きませんでした。
秋の味覚の王様「マツタケ」のお吸い物も味わいました。
高齢化も進み、残念ながら地域の行事に参加する人も少ないです。
私達も「まちづくり」なんて偉そうにHPへ掲げていますが、
本当のまちづくり、地域づくりとは何だろう・・・
先日、ある人のコラムに「昨年、地域の運動会に参加したら意外に楽しく、
今年は子供以上に心待ちにしていた・・・」というのを読んで、
そうそう、意外に楽しい!とうなづいてしまいました。
初冠雪話しから遠ざかってしまいましたが、
朝晩の散歩でトヨゾウの吐く息も白くなってきました。間もなくスキーシーズンの到来です!

Vol.102
ガスの日

2005.10.31

今日1031日はガス記念日です。
1872
年、日本で初めてガス灯が横浜の馬車道に点灯され、
ガス事業がスタートしたことを記念して、日本瓦斯協会が1972年に制定したそうです。
フランス人技師の手で設計され、今もガスの街路灯が立ち並んでいます。
子供の頃、父に連れられ、関内駅を降り、アイスクリームを食べながら馬車道を歩き、
現在は日本郵船歴史博物館になっている父の会社へ行きました。
最近の横浜はとんとご無沙汰なので、昨年開業のみなとみらい線に乗って
中華街で美味しいものを食べ、ぶらり旅をしたいです。
話しをガスに戻しますと、ここ信州は、まだまだ都市ガスが通っている所は少ないので
首都圏から来られた方に「プロパンって何?」と聞かれる事もよくあります。
実際、14年前の私もそうでしたが・・・
埋設された導管を通じて、空気より軽いガスを供給しているのが都市ガスに対し、
プロパンガスはボンベから直接供給しており、空気より重いといった特徴があります。
なので「ガス警報機」と取り付ける位置は、都市ガス用は天井附近に
プロパン用は床附近に設置しますので、全く正反対です。
ガスコンロなど使用するガス機器も異なりますので、
引越しの際などは、どちらの専用のものか気をつけましょう。
また発熱量も異なり、都市ガスは会社によって異なりますが大体11,000kcal/m3前後、
プロパンガスは24,000cal/m3と、約2倍でハイパワーです。
ただ料金となると一般的に、都市ガス<プロパンガスです。
ここに燃料源に石油を加えると、石油<都市ガス<プロパンガス。
信州では暖房と給湯は石油、キッチンはプロパンか電気というのが多いでしょうか。
なので、石油高騰は生活により影響大です・・・

Vol.103
庭の紅葉

2005.11.07

庭の樹木も色づき始めました。
【ナツツバキ(夏椿)】
*落葉広葉樹・中高木、ツバキ科・ナツツバキ属、別名:シャラノキ、サルナメ
*樹名は夏にツバキのような花が咲く事から。
*別名のシャラノキはインド産の「沙羅の樹」と間違って読んだ事から。
*葉の付け根に直径5〜6cmの白花を上向きに付ける。花期は6〜7月。
【ヤマボウシ(山法師・四照花)】
*落葉広葉樹・中高木、ミズキ科・ミズキ属、別名:ヤマグワ
*樹名は丸いつぼみを坊主頭に、白い花をその頭巾に見立てて付けられたという。
*淡い緑色の小花が2030集まった球形の頭上花序をつけ、花序の下部に、
 長さ3〜6cmの卵形で白い花弁状の総苞片が4枚ある。花期は6〜7月。
*果実は直径1015mmの球形の集合果で、小枝の先端に1個ずつ上向きにつく。
 9〜10月に赤色に熟すと食べられる。食べた感想・・・パサパサしたライチ?
【ドウダンツツジ(満天星)】
*落葉広葉樹・灌木、ツツジ科・ドウダンツツジ属、別名:トウダイツツジ
*「ドウダン」は「灯台」の転訛で、分かれた枝が灯台の灯室の脚に似ている事から。
*枝先から散形花序を出し直径7〜8mmの壺形の白い花を垂れ下げる。花期は4月。

Vol.104
今週

2005.11.16

ホームページのプチリニューアルがひと段落し、今ほっとひと息ついています。
でもマンデーコラムではなく、ウェンズデーコラムになってしまいました。
今週は以前ご好評だった「一週間シリーズ」第三弾、「設計事務所の一週間〜秋〜」です。
*水曜日:朝一番、美郷庵の塗装前検査。
     午後、Yは自転車で市内現場、その足で美容院へ。Sは塩尻の現場へ。
*木曜日:午前、始まった現場のプレカット打合せで穂高へ。
     午後、市内でプラン打合せへ自転車で向かい、帰りオーディナリーさんに寄り道。
*金曜日:午前中事務所で図面作成。
     午後、YはTOTOショールームにてお施主さん打合せ、Sは塩尻の現場へ。
     夜は長野市の「ぱてぃお大門」プレオープンへ、そのまま友人の家へ宿泊。
*土曜日:午前、これから始まる現場のご近所挨拶まわり、そのまま自転車で他の現場へ。
     自転車で体が冷えたので、帰り道、あがたの森近くのラーメン店で昼食。
     午後は事務所にてプラン打合せ。
*日曜日:午前中はクリナップショールームでお施主さん打合せ、そのまま一緒に現場へ。
     午後、友人に誘われ堀金体育館でデューク更家のウォーキングレッスン。
     帰りに豊科温泉に寄って、我が家でホームパーティ(ちょっと飲みすぎ?)
*月曜日:事務所にこもる。Sは塩尻の現場へ。
*火曜日:同上、夕方工務店さんと打合せ。
いつもよりお酒の量が多い一週間だったような気がします。

Vol.105
えびす講

2005.11.21

最近は松本市内、朝晩は0度を下回るようになりました。
追い焚き付給湯器を使っていたら夜、浴槽のお湯をはらわない、
外水道の不凍栓を締める・・・など凍結防止対策が必要な季節です。
・・・などと言っていますが、一昨昨日、トヨゾウの水のみが凍っていて
「あっ!そうだ」と慌てて気付いた次第であります。先週末、松本では「えびす講」でした。
七福神の一人、鯛を持った恵比寿神は、漁師や農家あるいは商家などで、生業を守護し、
福徳をもたらす福神とされ、農家では旧暦1月と10月の20日に豊作の祈願と感謝の祭りをする
「えびす講」という行事があります。
松本城近くを流れる女鳥羽川沿いの縄手通りや四柱神社で、花火や縁日など催されます。
途絶えた時期もあったそうですが、江戸時代が始まりのようです。
そんな賑やかさに誘われ、土曜日の夜はえびす講に繰り出しました。
まずは冷えた身体を温めようと先日TVで見た酒屋さんが営んでいるスタンディングバーへ。
デンキブランを一杯。初めて見た泡盛「轟」を一杯。
ちょっと気軽に立ち寄れる秘密基地を発見した感じです。
えびす講を楽しんだ後は、松本バー紀行に載っているお店へぶらり。
前にもコラムに書きましたが、大好きな梨のソルティードッグを一杯。
ここで初めてソルティードッグの塩の意義を舌で知りました。
帰りにラーメンをすすり、二人いい気分で家路につきました。
長野市のえびす講は、明後日の23日。犀川の花火は冬の空にキレイに映えます。
花火は夏!と思っていましたが、信州に来てマフラーを巻き、
熱々の缶コーヒー片手に眺める花火の楽しさを知りました。

Vol.106
汽笛

2005.11.28

事務所のあるここ埋橋へ越してきて3年、ずっと気になっている事がありました。
それはお昼に聞こえてくる汽笛です。銀河鉄道999の発車を思い出すような音です。
友人や電車オタクの人に、あの音は何?と聞いてみたのですが、判明せず、
毎日聞こえてくる汽笛に、耳を傾けながら不思議に思っていました。
その謎がわかりました!
松本駅にあるボイラー室で時間を知らせる為に、一日4回、
本物のD51の汽笛を使い、ボイラーの蒸気で鳴らしており、
駅から半径5km位までは聞こえるとの事でした。
ノドに詰まっていた小骨がスーっととれた様な気分です。
松本駅にあずさが到着する時の「ま〜つもと〜、ま〜つもと〜」のアナウンスも
郷愁を誘うような、独特の味わいがあり、汽笛といい、松本駅さんも乙な事をしてくれます。
予備の汽笛もあるそうで、これから先もこの音を楽しむ事ができそうです。

Vol.107
便利グッズ

2005.12.04

最近見つけた「これはなかなか良い!」便利グッズです。
USBあったか手袋
毎年この時期、パソコンのマウスをにぎる手が冷えて、いつも手袋をしていました。
今年見つけたスグレモノ!
USBに接続するとほんのり温かいのです。指を覆う事も出来ます。
USBあったかスリッパもあるそうです。
人気があるらしく注文してから半月、ようやく届き、今では手放せません。
コード巻き取りドライヤー
掃除機と同じ仕組みで、コードが収納できます。
ジャマになりがちのコード、これならすっきりです。
そこに目をつけたか!と気に入りました。

Vol.108
自分らしく

2005.12.12

今年は信州でも雪が早く、寒い日が続いております。
先日、長野市内で行われた信濃毎日新聞主催のフォーラムへ参加してきました。
フォーラムの語源は、ローマの古代遺跡のフォロ・ロマーノなんだと
NHKの「世界遺産イタリア縦断1200キロ」で陣内先生が話していたのを見て
「へえー」ボタン(古い?)を押したくなりました。
話しはずれてしまいましたが、何のフォーラムだったかと言いますと
「自分らしく生きる」というテーマで阿刀田高氏が講演されました。
・・・自分らしく生きるには、世の中が平和で自由である事が前提。
   戦時中などは生きる事が精一杯で、自分らしくもへったくれもない。
確かにそうです。平和であるからこそ、自由であるからこそ、
色々な選択肢があり、自分らしくなどと主張出来るんですよね。
私共のHPにも「住み手のライフスタイルに合わせた家づくり」と掲げていますが、
今世の中で騒がれている様な不安を抱えた住まいでは、
それこそライフスタイルどころではありません。
偽造問題を反面教師として、まずは構造的にも不安を与えない「平和」な家をつくり、
そこに住まわれる人々のライフスタイルという「自由」を加え、
その御家族の「自分らしい」家づくりを一緒につくり上げていく
設計事務所にしていこう、いや、すべきであると再認識しました。
阿刀田高氏の「今ある状況を見つめて生きていく事が大切で、それから1段、1段と
階段を自分のペースでのぼっていけばいい」との言葉にも感動しました。
小説さながら、堅い話ばかりではなく、時にブラックを盛り込み、
笑いを効かせた楽しい1時間でした。
翌日、20年来のファンであった阿刀田高氏に会えた喜びをお施主さんにお話したら、
ご自身も五木寛之氏の大ファンらしく、サイン入りの著書を見せて頂きました。
私は本を持って行ったのですが、サイン会はありませんでした・・・残念!

Vol.109
御礼


2005.12.19

昨日の安曇野市三郷での見学会に、天候の悪い中、
多くの方に御足労戴き、本当に有難うございました。
色々なお声を戴き、大変勉強になりました。
これからも住まい手の方々と一緒に家づくりを楽しんで行きたいと思います。
そして工務店さんや棟梁を始め、多くの人々のチカラによって形になり、
完成していくものだと毎回ながら強く感謝いたします。
今日は、今回完成見学会を開催させて下さったお施主様、
お越し下さった多くの方々、工務店さん・・・多くの人々に感謝の意を込め、
和花さんの素敵な花たちと共にThank you & Merry X’mas!

Vol.110
居心地のいい家


2005.12.26

子供の頃から、ひとりでよその家へ泊まりに行く事が好きでした。
初めての外泊は、幼稚園生の頃、姉と二人で大工さんの家に泊まった時でした。
それから小学校3年生の時、飼っていた犬の母犬のいる父の友人の家へ1週間位、
中学1年生の時は四国の親戚の家へ1ヶ月・・・などなど。
どこの家も同じ位の子供がいる訳ではないのですが、子供心に居心地が良かったのでしょう。
大人になった今も、よく色々な家へ泊めて頂きます。
三輪の家、穂高の家、三条の家、嬬恋の家・・・
どの家も我が家のように居心地が良く、まったりとした気分になります。
特に三条の家のご夫婦には大変お世話になり、いつもお伺いすると
手料理と新潟のお酒で迎えてくださり、あまりに居心地が良くてついつい甘えてしまいます。
次に三条へ行ったら、燕三条系ラーメンを食べるぞ!と次回の計画も立てています。
燕三条系ラーメンは、工場などの多い土地柄、出前でも美味しく食べられる様に、
伸びない様麺が太く、冷めない様油がどっさりらしく、
コクはないけど、3回食べたらやみつきになるそうです。
話はだいぶ逸れましたが、居心地のいい家は幸せな気分にさせてくれます。
居心地の良さは、人それぞれによって感じ方も違いますが、
多くの人の家が「居心地のいい家」になる様に私達もチカラになれればと思います。

2005年も残すところ、あと6日。街中もせわしく動いています。
今年も本当に充実した良い一年になりました。
お施主様のご好意で3度の見学会を開催させて頂いたり、
和音堂さんや本を読む家の御家族の方々、引越し後にも見学させて頂いたり、
また多くの人との素敵な出会いがあり、楽しい時間を共有させて頂く事が出来ました。
本当に有難うございました!
来年も夫婦二人三脚で、一歩一歩進んでいく事の出来る設計事務所にしたいと思います。
2006年も、宜しくお願い申し上げます。

Vol.111
2006年


2006.01.08

本年も宜しくお願い申し上げます。
設計事務所開設して3年目の2006年、今年の目標はずばり、
余裕のあるスタンスで、ゆるやかで、のびやかな、ほのぼのとした空間づくり、
住宅だから緊張した空間はいらない。
身体のチカラが抜けて、家族全員が同じ様にリラックス出来る家づくりを念頭におき、
施主の皆様と緩やかな気持ちで良い家づくりをする年にしたいです。
(SHINYA)

本年も宜しくお願い申し上げます。
このお正月は、こづゆで年を越し、こづゆで年明けと、ゆっくり過ごす事が出来ました。
2日は炬燵で箱根駅伝、3日は毎年恒例になりつつある駅伝見ながら新年会、4日は寝正月。
亜細亜大学の総合優勝も感動しましたが、復路優勝の法政大学も頑張りました!
今年は一歩一歩、ゆっくりでも自分達のペースで進んで行けたらと思います。
「源池さんらしいね!」と言って頂ける様、頑張ります!
あと久しく東京(千葉?)を離れているのでたまには刺激を受けに行く機会を設けたいです。
実家の新参者、レイチェルにもまだ会っていません。
この時期、同級生から年賀状を見て、会いたい気持ちでいっぱいになります。
そんな時思い出すマッキー(ファンではないですが・・・)の歌。
♪遠く遠く離れていても 僕のことが分かる様に
 力いっぱい輝ける日を この街で迎えたい
 僕の夢をかなえる場所は この街と決めたから・・・♪
正月早々ちょっとセンチになってしまいましたが、ここ松本で頑張って行きます!
(YOKO)

Vol.112
トヨゾウの家

2006.01.16

愛犬トヨゾウも今月末で満10歳になります(人間で言うと56歳)
トヨゾウの家は、子供の頃から庭にある「ドーム型」のハウスです。
最初の頃は入口に「さがり」がありました。
年月をかけ、その部分を噛み、刻み、今では「背中とぎ」になっています。
ちょっと背中を持ち上げ、入口部分に押し当て、前へ後ろへこすります。
高さも丁度良かったのでしょう。気持ち良さそうな顔をします。
犬も人間同様、自分の「住処」を年月をかけ、住み心地よくするのでしょうか。 

Vol.113
長火鉢


2006.01.23

一昨日の完成見学会へ、遠くは中野市、飯田市からも
寒い中、沢山の方々にお越し頂き、本当に有難うございました。
近くHP上でもアップする予定ですので、お楽しみに!
HPへは火鉢を置いた写真もアップしたいと思っています。
どんな火鉢がやってくるのでしょう。(お施主さんと相談中なのですが・・・)
当初プランニング中の時は「長火鉢」を置く予定でした。
長火鉢はよく時代劇で出てくる、火鉢と小引出しが一体になっているものです。
子供の頃はよく時代劇を見ていました。特に初代助さんの大ファンで・・・
火鉢に煙管(キセル)をカンカン!と灰を落とす場面は定番ですが、
その煙草を小引出しに入れておくのは、火の近くで乾燥しやすいからというのも納得です。
その引出しの上の板の部分を「猫板」と呼ぶというのを小説で読んだ事があります。
温かくって猫には居心地の良い場所だったんでしょう。今で言う車の上?
この長火鉢も、畳同様、関東・関西があるのは知りませんでした。
上の天板が下の部分よりも張り出しているのが関西長火鉢だそうです。
五徳の上に網を乗せ、カラ付きのソラマメを焼いたら美味しいだろうなあ。
銅壷をいれて湯を沸かし、燗をつけて・・・楽しい想像がめぐります。
昔は暖房器具としても使われていた火鉢ですが、
今は空間にあるだけでもホッとした雰囲気になり、彩りを加える気がします。
またその火を囲む御家族の団欒の様子が目に浮かびます。

Vol.114
フーターズ


2006.01.30

中町通りから北へ女鳥羽川の「一ツ橋」を渡った所に位置する
上土(あげつち)通りは、大正ロマン漂う街として観光スポットにもなっています。
最近お邪魔している美容院「フーターズ」はこの通りにひっそりとあります。
幅が75cm位の両開きの小さなドアを抜けると、吹き抜けの空間が広がり、
そこに置かれたセットイスは「LC1」。通称「スリングチェア」。
LC1はル・コルビジェ、ピエール・ジャンヌレ、シャルロット・ペリアンの
3人によって生み出せれた、言わずと知れた名作チェアの1つ。
背もたれが回転し、座る姿勢にあわせてリクライニングが可能で、
長時間座っても非常に快適な、機能性とデザイン性をあわせ持った椅子。
アーム部分は、革ベルトになっていて、十分な弾力があるので、
肘を掛けた時、しっくりと馴染みます。
座面の仔牛毛皮は自然素材なので、同じものが2つとない、一品モノ。
髪をカットしたり、ロットを巻いたり、セットしたりするには低いので、
ちょっと脚を嵩上げしていますが、座り心地は抜群!です。
美容院って言うのは、女性にとって、月に一度か、二月に一度、たまに行く、
ちょっと心を贅沢にしてくれる、特別な場所だと思うのです。
その上、椅子まで贅沢!なんて、ちょっと嬉しいです

Vol.115
軽食堂みたに


2006.02.06

先週2月1日は、結婚10周年の記念日でした。
お祝いに、前から一度訪れてみたかった軽食堂「みたに」さんへランチに行って参りました。
友人夫婦の初めてのデート(10数年前?)も移転前のこのお店だったそうです。
建物の設計は住宅設計でも著名な中村好文氏。
相方の真也さんは大学時代、設計製図の授業で習っていたそうです(ウラヤマシイ!)
一見分かり難い場所にある「みたに」は、通りから誘われるように
良い錆び具合の鉄板の細い通路を入っていくと、「隠れ家」的に佇んでいます。
中へ入ると、天井の高い食堂空間に、大きな鉄の円柱の暖炉、高さを抑えたテラス戸、
周囲の影響を受けない程よい高さの窓、座り心地の良い中村氏デザインの椅子。
シンプルで、静かで、穏やかな、時間の流れが止まった様な空間です。
建物ばかり絶賛していますが、パスタの味も絶品!
どこかのサイトに赤瀬川源平氏が唯一美味しいと言った店と書いてありました。
豆のスープから始まり、前菜は色々な野菜のマリネ、メインのパスタは「プッタネスカ」
プッタネスカは、イタリア語で「娼婦風」だそうで
アンチョビ・ケッパー・オリーブのトマトソースのパスタです。
ここでずっと、まったりしていたい!そんな気分になります。
ここの味に惚れ込んで東京から松本へやって来た人がいます。
それ位味も建物も魅力的な「みたに」さん、次は20の磁器婚式と言わず行きたいです。

Vol.116
マイ・アーキテクト

2006.02.13

先週、1月末に渋谷・円山町にオープンしたばかりの「ミニシアター・シネコン」、
北山恒氏設計、ライフスタイル提案型の映画館「Q−AXシネマ」へ行ってきました。
座席幅・前後の間隔がゆったりしたアーウィン社製の椅子で楽しんだ映画は、
現代建築の巨匠ルイス・カーンの足跡を辿るドキュメンタリー映画「マイ・アーキテクト」。
ルイス・カーンの2番目の愛人の子供であり、映画監督でもあるナサニエル・カーンが、
ペンシルバニア駅で身元不明の死体として発見されたルイス・カーンの死後から30年、
父親の設計した建物を旅し、関わった人々を取材し、自らを見つめ直すというストーリー。
今は亡きフィリップ・ジョンソンも「ガラスの家」にて出演。
授業で習ったカーン像とはまた違う人間臭さや苦悩などを知る事ができ、
キンベル美術館やインド経営大学など手がけた作品を堪能出来る映画でした。
以前見た映画「心のままに」のシーンに使われていた「ソーク生物学研究所」よりも
コンクリート打ち放しの壁も、中庭でナサニエルがローラスケートを楽しむ場面により、
温かみを感じ、彼が「父に近づいた気がする」という気持ちが強く伝わりました。
またラストに近いシーンで、3つの家族のそれぞれの子供たちが、
カーン設計の「ノーマン・フィッシャー邸」の暖炉の前の狭い造り付けソファで
肩を並べて語り合うシーンは心ニクイ演出で、
建築に無関心の人でも、人間ドラマとして楽しむ事の出来る一本で、
76回アカデミー賞長編ドキュメンタリー部門ノミネート作品でもあります。

Vol.117
キャット・ストリート

2006.02.20

先々週の映画の帰り、渋谷から表参道まで、キャットストリートと呼ばれる、
下には川が流れている通りを歩いてみました。ここは高校生の時大好きな通りでした。
この下を流れる渋谷川は、あの♪春の小川は〜♪の川で、
表参道とぶつかる所にある「参道橋」の石碑は橋げたの名残です。

Vol.118
信州検定

2006.02.20

昨日2月26日にインターネット上で「信州検定」という試験が実施されたそうです。
「何じゃそりゃ?」と思い調べてみました。
正式名称は「信州観光文化検定試験」、信州の歴史や自然、文化や産業などを楽しく学び、
信州の素晴らしさと知識を深める事を目的としているそうです。
昨日は232名の人が受験し、4者択一式で100問中80%以上の正解率で2級、
信州の観光・文化・歴史などについて高度な知識レベルと認定されるとの事、
3級は70%以上、4級は60%以上の正解。
公式ホームページの模擬試験に挑戦してみました。
二人とも5問中2問だけ正解・・・4級も無理でしょうか・・・。
本試験では、県歌「信濃の国」の歌い出しは?人口最少の村は?
田中知事の「開かれた知事室」は何階?などの問題が出題、
私が分かるのは知事室の階、1階!だけでした。
驚いたのは、「信州検定 参考問題集」が発売されている事です。
でも今、地域検定がブームだそうで、
京都、沖縄、東京、博多などでも行われているそうです。

Vol.119
よくある質問Vol.02

2006.03.06

よくお聞きする質問・疑問を、以前「ニューハウス」に書いた記事から抜粋します。
Q・工事途中の変更
工事途中の変更はどんな所まで認められるものですか?
A・
完成してから後悔するよりは、工事途中の変更も必要な事もあると思いますが、
ただ工事の進み具合によって出来る内容と出来ない内容があります。
変更によって柱を抜いたり、壁の位置を移動したり、構造体に関わる事は避けるべきです。
柱や筋違の位置、梁の大きさ、構造用金物など計算で決められていますから、
建物全体のバランスが崩れる事になり兼ねません。
壁を増やしたり、間柱を抜いたりといった、その時点で出来る範囲なら可能ですが、
工事途中の変更はどんな所まで可能かは進み具合による所が大きいので一概には言えません。
その都度、監理者に相談しましょう。
Q・ウッドデッキづくりのコツ
どうしてもデッキをつくりたいのですが、気になるのはやはりメンテナンス。
デッキにふさわしい素材は?雨や積雪は大丈夫?
A・
ウッドデッキに主に使用される木材は、針葉樹ではレッドウッド、シダー、サイプレス、
広葉樹ではチーク、ホワイトオーク、ウォールナットなどがあります。
木材は雨水、紫外線、シロアリなどによって傷みやすいので、
1〜2年毎にキシラデコールなどの防腐・防虫塗料を塗る必要があります。
長雨、または雪が積もっても大丈夫ですが、木の劣化が早まるのでこまめなメンテナンスを。
デッキ下は、土だと湿気がこもるので、砂利か土間コンクリートにした方がいいでしょう。
耐久性の高い樹脂やプラスチックの混ざったデッキ材もありますが、
太陽光で変色したり、陽射しで高温になったりします。
木材のウッドデッキは温かみがあります。手間ひま掛けて大切に使っていきましょう。
Q・バリアフリーのコツ
車椅子生活の80代の父の為リフォームしたいのですがどんな点に注意したらいいでしょう?
段差をなくす以外にコツがあれば教えてください。
A・
バリアフリーのリフォームは、住む人の状況に応じて変わってきます。
段差解消以外に、浴槽をまたぐ高さを低くしたり、温度差をなくす浴室暖房機を設置したり。
介護される人の寝室の押入を、専用の浴室やトイレに替える事も
身体の状態によっては有効で、工事面積も少なくて済みます。
洗面台は車椅子のまま使用できる高さ70cmのカウンター式にしたり、
トイレは流し忘れ防止の自動洗浄機能付の洋風便器にしたり、
また、洗面所か寝室に介護用品を洗う為のシンクを取り付けると便利です。
ドアは開き戸から引戸へ替えたり、玄関に腰掛のベンチを設けたり、
寝室やトイレの床を掃除しやすい床材にしたりなど、
介護する方される方、双方に負担の掛からない方法を考えましょう。
公的介護保険では、住宅改修費等の支援サービスがありますので、
お近くの役所の介護保険課や居宅介護支援事務所のケアマネージャーに、
どんなサービスがあるか聞いてみるとよいかもしれません。
【ニューハウス2005年1月号・家づくりの「困った」に答えます!】より

Vol.120
飾る楽しさ


2006.03.06

フラワーデザインスタジオ和花さんの棚受け金物をデザインさせて頂きました。
互い違いの配置で幾通りの並び方が出来ます。
今はガラス作家・木村明氏の器が目を楽しませてくれます。 

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